明星山/南壁/左フェース

JECC/廣川健太郎、長谷川綾


<山行日> 1999年10月31日(日)<記録> 廣川健太郎


廣川です。


  10月30日(土)〜31日(日)と明星に行きました。
  左京野村さん、いらしてたんですか???。

     メンバー 廣川、長谷川(JECC)
          ホゲ氏、青木さん(雲表)

    30日(土)4時前、明星に着いた頃から、雨、雨、雨。
          キャンプ場奥に張ってあったホゲテントに潜り込む。
          ホゲ氏と雲表新人の青木さんを起こして軽く飲んで就寝。
          9時頃、雨がやんだ。
          でも、サイレンが断続的になっていて、上流で放水している
          ようで、小滝川は大激流に変身していて、かなり徒渉が厳しそう。
          本日の登攀はあきらめ、早速宴会モードに・・・・。
          夕方、行き先をきめず、転進。
          道の駅小谷へいくと、31日快晴の天気予報。
          再度方針を変え、戻ることに・・・。

    31日(日)短いルートということでホゲ・青木組が左岩稜、当方は左フェース
          にいく。
          左フェース、
           左岩稜2Pと分かれ、
           3P目溝状凹角を右上。大きな岩ががたついていて、意外と悪く
           感じる。W+位。12m。
           4P目、右上する急なランペを15m、W。
           5P目、そこから、スラブをクライムダウン、カンテ状をまくよう
           に右に行き、草付きまじりの階段状フェースを直上。35m、W。
           6P目、直上と合流、階段状フェースと草付きまじりを45mで
           外傾した草付きバンド?でビレー。
           7P目、大岩下を右に草付きフェースをトラバース、きれいなスラ
           ブ状フェース、フレークを使った快適なWで、スラブを右に回り込
           み正面壁ルートと合流したところ迄。30m。
           8P目、大まかなホールドでぐいぐいと登る快適な岩場から草付帯
           ラインは色々取れる。45mで潅木ビレー。
           9P目、草付きと脆い岩のフェース。45m強で右にあがり大木で
           ビレー。
           10P目、もろい壁の弱点(堅い所????)をついて登る。
           45mで中間バンドに出る。       
           11P目、左に回り込んで左岩稜と合流。12m。
           12P目、正面凹角直上とカンテを左に越えるラインの2つが取れる
           が、前回正面を登っているので、左を登る。40mでトラバースの
           踏み跡にでて終了。

       売店脇の駐車場にて、ホゲ・青木組を待つ間、
        焼き魚、玉子豆腐を食し、
       戻ってきてから、
       オデンなべ残骸をキムチラーメンに見事に蘇生させ2回戦、更にシシャモが美味い。
       更に、道の駅小谷に場所を移し、食事のあと、併設の温泉に入ってから帰京。、

         (左フェースの印象とコメント)
          ・3P目、クラックにカムが使えなくはないが、残置ピンもあり、必要
           感じず。8、9、10P目は残置支点が少ないが、カムが使えるとこ
           ろあり。潅木もランナーに使える。

          ・9P目が脆く、難しくはないが、ロープで岩が落ちるような所がある。
           ビレーする場所はラインから外すため、目一杯左に寄った方が安心。

          ・ここを除くと、全体に岩もしっかりしていて、W〜W+のフリーが続き
           不安を感じない程度にそこそこランナーもあるので、至極快適です。
           左岩稜よりも面白いように感じました。左岩稜が混んでいてどうしよう
           もない場合、人工登攀の経験がない、浅いメンバーが登るにも良し。
                
          ・初登ルートゆえ、フリーで登れる弱点をついているためトラバースが
           多いですが、ラインは自然だし、しかも、ピッチ中の支点は全部ピトン
           なのも嬉しい(しかも初登時のものと思われる古い物は良く効いている)。

          ・延々と右に右にトラバースしていくため、途中から同ルートを下降する
           のは困難。直上ルートのラインを知っていれば、真ん中辺からだと直上
           ルートを降りることは可能だが・・。
           雨が降る可能性がある時は敗退しにくいラインのため、やめておいた方が
           無難か・・・。

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