比叡山/奥の細道・鉾岳/4月の風

福岡/蜂谷一彦、他


<山行日> 1999年11月6日(土)〜7日(日)<記録> 蜂谷一彦



 蜂谷一彦@福岡と申します。

 宮崎県の比叡山・『奥の細道』(Y−,205m)と、鉾岳・『4月の風』 (Y+,A1(Z−),265m)に登りました。

 11/6(土)、福岡を10:00頃出発。比叡山の駐車場に14:00頃着。 同じ会の山本さんと一緒に、T峰南面の『奥の細道ルート』を 目指す。駐車場から15分くらいで取付。14:30過ぎ、登攀開始。

 1P目が核心で、スメアと体重移動の組み合わせがポイントですが、 私は情けなくもリードできませんでした。山本さんがトップを代わり、 お手本を示してくれます。山本さんは、やっぱり上手いです。

 2P目はX+で、なかなか手強く、ここも山本さんがリード。3〜5P はぐっと易しくなって、(V〜W)私にリードさせてくれました。 16:00に登攀終了。15分で下山。夜はクライマーの宿『庵・鹿川』 に泊めさせて頂く。大宴会が楽しかったです。

 11/7(日)、8時半ごろ出発。9時すぎに鉾岳・『4月の風』の取付。 メンバーは、山本さん、マツウラさん、カタイノさん、私、そして、 このルートの開拓者でもある工藤利光さん、の計5人。 山本さんがオールリード。

 1P目、A0の直上から始まり、バンドを右へハンドトラバース(Y+)。 ここは、日が当たらないので、朝のうちは、手がかじかんで痛く、 シビアです。2P目、YとA0で、今度はスラブを左上気味。

 3P目はW−のスラブで簡単。4P目は、X+のスラブを"くの字" に登る。5P目はY−のスラブで、『美しいトラバース』と交差。

 6P目、W+のスラブで容易。7P目はY−で、フレークをレイバック で越えます。8P目、Z−の核心部で、難しい。トップの山本さんは 見事、フリーで越えました。セカンドの私は、情けなくもA0。 九州の登攀史に燦然と輝く名を残している工藤さんも、難度の高い スラブをスイスイとよじ登り、その容姿からは想像も出来ない腕前 (失礼!)を披露してくれました。

 12時半頃、終了点にてビールを乾杯。取付に戻って、工藤さんが、 『もう一本いこうか!』と仰有ったので、今度はどこを登るのかと 思ったら、ビールのことを意味していたらしく、『そげんこと、一々、 説明せんでも、わかっとろーが!』と言わんばかりの顔ですねぇ、 とカタイノさんのつっこみ。二人とも、抜群のコンビネーションです。

鉾岳を代表する好ルートの『4月の風』は、初心者の私には  難しすぎる壁だったけど、とても充実した登攀でした。 連れていってくれた山本さん、ありがとうございました。


★ エリア別山行記録へ戻る ★ INDEXへ戻る