一ノ倉沢本谷下部〜3ルンゼ

東京岳人倶楽部/木下徳彦、その他


<山行日> 1999年10月9日(土)<記録> 木下徳彦



木下@です。

 3連休は天気に恵まれ、谷川にはえらくたくさんの人が取り付いてまして、10/9の朝 からして、一ノ倉沢出合の駐車場に車を置くのさえ、四苦八苦しました。肩の小屋に は、10/9は50人、10/10には70人も泊まっていたとか?

 ルートも両日共に、先行・後続おらず、充実した2日間でした。南稜なんかは、各ピ ッチに人がおり、さらに上から懸垂する人もいて、大混雑でしたが・・・。

<コースタイム>

 一ノ倉沢出合(05:30)〜幻の大滝上(08:30)〜本谷バンド(09:00/09:30)〜終了点(14: 00/14:30)〜国境稜線(15:00/15:10)〜谷川岳(15:40)〜西黒尾根〜巌剛新道〜一ノ倉 沢出合(17:40)

 有持さんの記録では10/10の3ルンゼの状態は良かったようですが、 前日は、上部はびしょぬれで、上部草付帯〜国境稜線が非常に怖かったです。 前夜(8日)降った雨の影響でしょうか?

 去年付けられたという赤ペンキは、ほとんど見えなくなっておりました。 (来年には元の状態になるでしょう) 3ルンゼ取付までの4ルンゼ右岸は、かなりもろく、注意が必要です。

 また、本谷下部の幻の大滝は、例の4ルンゼの崩壊の影響で、 下部5mばかし埋まってしまったようで、 どうみても高さは15m弱しかありませんでした。 がばーっと足を上げて登る感じがたしかに気持ちがいい。

 本谷に雪渓はありません(大滝上に3mばかしのブロック1個のみ)。 <日本の渓谷98/99>に出ている廣川さんの記録では、 衝立前沢を分けた先の本谷の瀞は、右岸をパスしていますが、 現在は、非常に不安定な浮き石やら泥やらが厚く堆積していて、 下の瀞を突破するのが、安全な様に感じます。

 ひょんぐりを右から巻き気味に越える所も土砂が積もっていて、 あまり気分のいいものではないです。 大滝上はII〜III級のスラブが続いており、非常に気持ちがいい所です。 このすばらしさは、行った人でないと分からないでしょう。


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