谷川岳/一ノ倉沢/3ルンゼ

ARIアルパインクラブ/有持真人、藤原敦紀、塚本智史


<山行日> 1999年10月10日(日)<記録> 有持真人



有持です。

 3連休は、天気に恵まれて皆さん快適な山行が楽しめたのではないでしょ うか?

 私は、都合が悪くてどこにも行けない予定でしたが、10日(日)だけ山 に行けるようになったので、谷川に行って来ました。

<行動> 

 一ノ倉沢出会(05:00)〜南稜テラス(07:40)〜3ルンゼ取付(07:50/08:35)〜 終了点(10:35)〜国境稜線(11:10/12:05)〜谷川岳(12:20)〜西黒尾根〜 巌剛新道〜一ノ倉沢出会(13:35)

<記録>

 夜中に一ノ倉沢出会に到着したときには、駐車場は満杯で仕方なく路上 駐車をして仮眠をする。

 チョット寝過ごしたので5時に出発する。ヒョングリの懸垂ポイントで 2パーティが順番待ちをしていたので待っていると、続々と後続が到着し て人で一杯になってきた。

 我々の前のパーティが懸垂をしていると、クライムダウンをすると言い 後続パーティが順番待ちなど関係なしといった感じで、何名も連なって下 降しだした。

 懸垂をしているザイルを絡みながらクライムダウンしているので、懸垂 下降も気を使ってやらなければ、滑落する危険がある。おまけに落石は何 度も落とすし、あれがクライムダウン中の人にあたればどうなるのか全く 分かっていない。

 順番待ちが嫌で、早く下降したいのは誰でも同じである。大勢のパーテ ィが順番待ちをしているのに、そこに割り込んで、危険もかえりみずにク ライムダウンをしても、悪いと思わないのだろうか??

 チョット、記録からは外れてしまったので本筋に戻したいと思う。

 最初は、<変形チムニー>に行く予定であったが、もうすでに3パーテ ィがいて、かなり時間がかかりそうだ。中央カンテにもかなりのパーティ がいる。

 中央カンテと変形チムニーは途中で合流するので、今から登ると各ピッ チでかなりの時間待ちになりそうであったため、まだ誰も取り付いていな い3ルンゼに変更する事にした。

 クライマーで鈴なりの<南稜テラス>を通過して、3ルンゼへと向かう。

 4ルンゼ上部が崩壊した岩隗がゴロゴロしている。3ルンゼの取付まで 4ルンゼの右岸を登ったが、昔と比べるとかなり岩が脆くなっている。

 それと、最近問題になっている<赤ペイント>があちこちにあった。3 ルンゼは昨年ペイントしたらしいので、雪で洗われてかなり薄くなってい た。

 3ルンゼに入ってからは特に難しい箇所はなく、快適に登攀を続けてい く。最後の滝を抜けてからは、ザイルを目一杯延ばした同時登攀で終了点 まで登った。

 3ルンゼは貸し切り状態で、マイペースで快適な登攀を楽しむことがで きた。

 国境稜線までの草付き帯は、部分的に滑りやすく悪い所もあるので、初 心者が同行しているときには、ザイルを使った方がいいかもしれない。

 08:35登攀開始で11:10に国境稜線に出た。ちょうど登山道に でたので、ハイカーのオバサンに囲まれて質問責めにあってしまった。

 一ノ倉沢の紅葉はまだまだといった所だったが、稜線上は紅葉していて 、秋晴れで気持ちがいい。遠くに富士山もみることができた。

 3連休ということもあってとにかく人が多く、自分のペースで歩くこと ができないくらいだ。谷川岳の山頂などは、針山の様に何十人も登山者が いて、看板での写真撮影は順番待ちになっていた。

 こんな所で長居はしたくないので、さっさと西黒尾根を下降し、ユテル メの温泉へ向かった。


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