尾白川下部のアイスクライミング

JECC/廣川、風来坊/大野、森、ブナの会/岡田


< 記 録 > 廣 川 健 太 郎


<山行日> 1999年1月15日(金)〜17日(日)
1月15〜17日 尾白川下部 廣川(JECC)、大野、森(風来坊)、岡田♀(ぶなの会)  15日、入山。今週はJECCは甲斐駒が多い。Aフランケへ行く阿部パーティ、黄連谷左俣の池之内パ ーティ、北坊主沢の平山パーティ。長谷川嬢が体調悪く不参加となり、岳沢熱望者が欠けたため、当混成チ ームは降雪を懸念して尾白川下部に変更とした。  竹宇で会のメンバーがみんな出発し、ちらちらと小雪が舞い出してから尾白川林道を森テラノで上がる。 尾白に来るのは久しぶりだが、何とゲートができてて、鎖に南京錠まで掛かっているではないか・・・。  嗚呼がっかり。と思ったら、実は鎖は切れていて、ガンガノ沢(錦滝前)まで車で入ることができた。更 に、ガンガノ沢を渡った地点にしつこく第二のゲートができていたが、これは突破不能。但し、BCは錦滝 前がベストなので、ここから歩いてもたかが知れているので実害?はない。  すっかり本降りの雪の中、刃渡り沢を登りに行く。岩間ルンゼからしばらく先、林道脇の崖に20〜30m の氷が出来ていて興味をそそられる。  刃渡り沢へは林道終点からトラロープのフィックス頼りに尾白川に降り、100mほど下流にいく。以前 は気が付かなかったが、刃渡り沢出合いの少し上流に素晴らしい岩小屋があった。刃渡り下部はきれいなナ メ氷と小滝が続き、20m斜滝、15m80度から多段の滝、岩場の間の50m滝と続くが、出発時間が遅 かったので一番上の50m滝は私は過去に2回登ってるし、皆さんもう十分ということだったので割愛。  この日は、気温が高かったせいか、氷が柔らかく快適に登れたがオーバー手に付いた雪がとけてびしょび しょで不快だった。    BCはガンガの沢出合いのあづまや下で、トマの風の高橋さん、柴田さんのテントのお隣り。晩は野菜た っぷり豪華な豚汁とちらし寿司。ちらし寿司の素が足りず、梅茶漬けで増量。スーパーで売っている細切り 錦糸卵がなかなか良かった。  16日、昨日林道脇に確認した氷2つをまず登る。以前来た時はなかった(と思う)。まず、壁の間の急 な岩溝の氷。中間部に85度程があるが、上に行くに従い氷が薄くなり、岩、草付を使いつつ登る。大野氏 リード。W+位か。  2つ目は林道を少し戻り、階段状の約30mの氷。森君がリードするが、最中氷で中を水流が流れている 所が多かった。Vー位。常時凍っているとは思えないので、あてにして探し回って分からないと何なので取 付き側の木に赤布を付けました。  この後、ベータルンゼに行く。86年に初登した時は降雪後で下部ゴルジュのナメ滝は大分雪が詰まって いたが、今回は随分氷が露出していて楽しめた。最後の松竹梅の滝は初登時は緑がかって粘着質の良い氷だ ったが、今回は堅く白濁していた。  しかし、初登時は、懸垂、クライムダウンと苦労して下降し、何も残置しなかったのだが、今では、ビレ ー、懸垂用の支点も整備されており、お陰様?で、登攀後は安心して下降することができた。続登者の皆様、 支点整備ありがとうございます。  ヘッドランプを付けて下降。BCに戻るとトマの方々は下山するとのことで豪華なチンジャオロースセッ トを頂く。お陰で韓国鶏鍋と合わせ、豪華な おかずでこの日も大宴会となった。  17日、朝出発準備をしている時に森車の室内灯が付いているのに気付く。エンジンをかけようとしても セルが十分に回らず、ヤバイ状態。早めに戻ってどうにかせねばならないということになり、以前私が登っ た刃渡り沢上流対岸のなまくらの滝に行くが、恥ずかしいことに、位置が良く分からず薮漕ぎをしまくるが 分からない。うーん。皆さんごめんなさい状態。  ほとほと薮漕ぎに疲れ、しょうがないね、岩間ルンゼを入り口だけ登るかということにしたが、尾白隋道 出口上のガレ沢の上部に氷が見えたのでこれを帰りがけの駄賃に登った。出合いからは傾斜がありそうに見 えたが、実際は25m、60〜70度のナメ滝で初心者の練習にちょうど良い所であった。  落ち口上に太さ5センチ程の潅木が縦に1mほどの間隔で2本あり、これを連結して懸垂した。登ったら この潅木を支点にシュリンゲをセットして下降せざるを得ない条件で何も残っていなかったので誰も登って いない滝かも知れません。ここも入り口に赤布を目印に付けましたが、ここだけ登る程のところではありま せん。  車は結局、地元牧丘だったかにお住まいの小林さん(旦那さんがガンガノ沢でアイスクライミング中で奥 さんが下で待機)のデリカに助けて頂いて、無事充電、久しぶりに早めの下山でのんびりとした一日になっ た。20号線、ステップ側のセブンイレブンが酒コンビニに変身していました。  風呂は141号韮崎市郊外須玉寄りのゆーぷるに入りました。ホゲ氏とスゲー施設ができたなあと1週間 前に眺めた場所です。  ここは何と流れる温水プール付きで、山用の化繊ブリーフで男3人は泳いでしまいました。監視員が凄い 怖い目で睨み付けてました。

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