北穂高岳/滝谷/第4尾根・ツルム正面壁、ドーム中央稜

福岡山の会/杉山洋隆、北川博英


< 記 録 > 杉 山 洋 隆


<山行日> 1998年7月18日(土)〜20日(月)
@です。  7月18日〜20日に滝谷に行きました。予定は、ドーム中央稜、ツルム正面壁、雲表。以下報告です。 ・所属山岳会名 :福岡山の会 ・参加者名 :北川博英(福岡山の会)、杉山洋隆 ・山行日:1998年7月18日〜7月20日 ・ルート :北穂高岳/滝谷/第4尾根・ツルム正面壁、ドーム中央稜 ・入山、下山場所:上高地 7月18日(土)  夜行で5時前に松本着。上高地までタクシー、渋滞はあったが7時着。 北穂高岳南稜テント場に14時 30分着。 7月19日(日)  第4尾根経由ツルム正面壁。  4時出発。天候快晴。C沢左俣を下り第4尾根に取り付く。東京から来たという20代若者と男女のパー ティが続く。どちらも第4尾根とのこと。7時10分スタート。Aカンテ、Bカンテまで先行。Cカンテ手前 から懸垂下降し、ツルム正面壁に取り付く。8時30分スタート。  1P目北川右上し、ハングの下まで。  2P目杉山。1本目のハーケンを軽く触ると、引出しのように取り出せていやな予感。  3P目で右岩稜へ。  4P目ですぐトラバースすべきを少し上がり、脆い岩ににあたる。電光クラック下から5P目。 ハング越えに手応えあり、ツルムの頭へ。12時30分終了。頭から2段下がり、ツルムのコルへ向けて 懸垂。残りは第4尾根Dカンテを 2P。ツルム正面壁に比べると、とてもすっきりした岩にホットする。  13時40分終了。 7月20日(月)  ドーム中央稜。雲表。  1時ごろから雨がポツポツ。4時すぎに止んだが細かい霧雨状態。10時までに回復しない場合は帰途 を予定。準備し待機。7時ごろから回復の兆し。天候がはっきりしないので、当初予定の第3尾根末端か らはやめ中央稜のみに。  8時テン場を出て第3尾根から、懸垂で取り付きへ。岩は完全に濡れているが天候は回復。  1P目、少しでも乾いている左側から杉山スタート。左にルートを取りすぎ、しかも上がりすぎで2P近く 登ってしまう。ここが間違いの始まり。  2P目北川リッジ左を行き、かなり上でビレー。ピナクルの下から、今度は、右にルートを取りすぎ、肝 心な核心を省略してしまう。11時20分終了。    いまさらどうしようもなく、やけくそで雲表へ。C沢左俣を下り、途中間違いながらも取り付きに。しか し、雨が霧雨から、小粒、大粒のものに。やけくそで来たが、びっしょり濡れた岩肌とガスの中、どちら からともなく敗退の二文字。  帰るとなると逃げ足早し。南稜テン場を13時40分スタート。涸沢につくころには雨も本降り。横尾ま でには、雷と土砂降り。17時すぎ横尾に。濡れた服を着替えながら、上高地のゲート閉鎖時間が19時 と聞き諦めようとしたが、さらに11Kの距離と聞き走ることに。17時30分スタート、走れメロスのよう に走り、上高地に18時50分着。しかし、夏のゲート閉鎖は20時と聞き拍子抜け。  しかし、走った甲斐あり、何とか夜行で帰路に。しまらない山行と報告で失礼しました。

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