八ヶ岳/大同心南綾ル−ト〜ド−ム継続

無所属/中村洋根、 中村尚司


< 記 録 > 中 村 洋 根


<山行日>     1998年1月15日(木)〜18日(日)

中村@無所属です。

  いわゆる無雪期のクライミングに関しては、技術的なレベルを無視すれば何とか他の人達と同じくらいの行動がと
れるようになりましたが、やはり問題は冬季のアルパインです。結論から言うと要するにボッカ力が絶対的に低い事
や、朝は寒くていやだなどという基本的な能力を鍛えないといかんと言うことが今までの冬山で判っていました。

  例えば、昨年の正月の例ですが、北ア 前穂北尾根に行ってきましたが、入山時  松本の山岳会グル−プの三人と出
発が同じになりました。釜トンネルから慶応尾根取り付きまではほとんど同じで、むしろ山岳会グル−プの方が力を
セ−ブしていたらしくゆっくりとしていました。

 慶応尾根からは我々は八峰までとしていたのですが、八峰までで結構へばり、山岳会グル−プが5.6のコルまで行
くというので引きずられる形になりました。六峰の登りはやや傾斜がでるため一峰分先行していた山岳会グル−プはロ
−プを出していましたが、我々はロ−プの必要性を感じずそのまま行きました。ここまでは結果的に我々の方が到着は
早かったもののばてかたは違っていたようです。

 あくる朝は天気予報のとうり風雪が強まり、どうしようか決めかねていたところ、松本グル−プが出発、我々はこの
先のル−トを経験したことがないことから下山することにしました。下山して梓川沿いの道すがら右手に見える稜線に
何となく寂しさを感じながら歩いたことを記憶しています。

  さて今年はと言うと、八ヶ岳に定着してアルパインの集中トレ−ニングのはずだったのですが、1/28日に入山し1/29
日に中山尾根をやった以後雪となり、集中トレ−ニングはできずじまいとなりました。

  今年のACMLを見ると、槍ヶ岳北鎌尾根と滝谷D沢の登攀が目に付きます。これらのレポ−トに刺激されて、成人の日
から再び八ヶ岳に入って大同心南綾ル−トからド−ムの継続登攀をする予定でいました。時間があれば雲稜ル−トも計
画していました。

【山行報告】

[山域 ル−ト]八ヶ岳 大同心南綾ル−ト ド−ム継続
[山行日程]1/15〜1/18
[メンバ−]中村洋根、 中村尚司

1/16

 入山予定日の15日は大雪のため、16日より移動し同日の15:00頃美濃戸バス停に到着し入山しました。
(鉢巻き道路は幸いにも一車線分だけ除雪してあり、走ることができた)
鉱泉に着いたのは日も暮れた19:00頃だったので偵察もできず、テントを即張り食事をし朝を待った。

1/17

 空が白み始めてから出発。ラッセルが浅くいやな予感、大同心沢分岐点にくるとやはりラッセルはなくきれいに雪
で埋まっている。ラッセルを始めてはみたものの腰から腹まで埋まり、湿った雪で重く遅々として進まない。

 一時間くらい経過しても100mしか進めず、ここであきらめた。このまま帰っても悔しいだけなので記念にと言うこ
とで硫黄に登ることにした。じょうご沢にもラッセルの跡があったがこれも浅かった。硫黄には5〜6人のパ-ティ-が
先行していたが、直登開始点よりやや前の地点で追い越させていただき、代わってラッセルをし登頂した。空はよく
晴れ渡り眺めはすばらしいがやはり気分は晴れない。

 テントまで戻り他の人と話をすると、中山尾根もどうやら同じで、取り付きまで行けなかったようである。テントを
たたんで下山した。

1/25は、日光雲龍渓谷にいってみる予定でいます。ただし私の家(栃木県 岩舟町)の外の水道が凍っていませんので、
日光の氷はあまりいい状態ではなさそうです。

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