春日渓谷

日本登高研究会/榎本文夫、他1名


< 記 録 > 榎 本 文 夫


<山行日>     1998年1月17日(土)〜18日(日)

 先週末に春日渓谷へ行ってきました。

 今シーズン初めての氷なので、はりきっていってバイルとスクリューを研いでいったのですが・・・

 金曜の晩11時半にパートナーの伊藤と八王子を出発。中央高速のチェーン規制の渋滞にはまり、白樺湖畔の
無料駐車場に4時着。車で仮眠。朝8時頃起きてスキー場の脇で開いていた小さな飯屋でカレーを食いながら店
のオヤジに道を聞いたら春日渓谷へ行く峠越えの道(すみません、ナビを伊藤がやっていて、私は言われるま
ま運転してただけなので、地名を忘れました。)は昨年の11月末から閉鎖されていて、望月まで一度降りて春
日渓谷のあるナンとか林道を登らなければダメだと言われ、ショックを受けながら望月まで下り、途中ガソリ
ンスタンドで給油しながら再度スタンドのおばさんに聞いたところ、そのナンとか林道も積雪のため閉鎖して
いてアソシエーツスキー場へ行く道からでないと上がれないと言われ、またまたおお周りしてなんとかスキー
場の上の別荘地までたどり着いた。

 そこで除雪は終わっており、そこから歩くことに・・・12時スタート。

 緩い下りとはいえ、先日の大雪で膝上から腰までのラッセル。約1時間雪と格闘してなんとか春日ルンゼ(地
形的には多分間違っていないと思うのだが、岳人に載っていた写真とは氷のかたちがあまりにも違う。)
ただ、それ以上下を偵察しに行く気は二人ともならなかった。)

 林道脇のF1(?)は確か30M位あったはずだが半分以上雪に埋まっているのでせいぜい10M程の高さしかな
い。それでも勇んで腰以上のラッセルをして氷の下まで行き、取り付いてみると、中を水が流れている音がして、
スクリューを抜くと水が噴き出してきた。

 榎本リードでとにかく登ってみると上部は更に雪が深く、腰から胸くらい。とにかく15M位上部の太い立木に
スリングが残置してあったのでそこまで行ってビレーしようとしたが全然進まない。それでも頑張って立木にあ
と5M程までちかづいたところで雪面に亀裂がはいっていることに気がついた。

 あわててそこからゆっくりと下降し、氷の上部の細い立木で懸垂で降りて終了。何ともさえない山行であった。
帰りに上部のアソイエーツルンゼも見たが完全に雪に埋まってました。このままでは収まらないので、そこから
急遽美濃戸口へと転進、車を走らせた。(別荘地4時発、美濃戸口着9時半)

 先日の夜から雨が降っており、起きても雨であった。もうやけくそ気味にとりあえず行ってみようとバス停下
の氷柱を見に行ったが、未発達のため登攀不可。もう少し先の河原の先の氷も手前のナメは完全に雪の下、奥の
氷柱も下まで殆ど届いてないといった状態でした。南沢の大滝まで上がる気力もなく、二人で落胆しながらもみ
の湯にはいって帰ってきました。

 男二人でスノードライブとラッセルに行ってきたのみの、何ともさえない山行でした。情報にならないごみメ
ールで失礼しました。


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