北岳バットレス/中央稜

大久保孝則、中矢一義、平村明永


< 記 録 > 平 村 明 永


<山行日>     1997年10月19日(日)〜21日(月)

 10/19〜21の北岳バットレス中央稜にて、先月に引き続き2度目のクライミング体験記です。

10/19sun.(晴れ)

広河原16:20〜18:55御池小屋

 ヘッドランプの明かりを頼りに、消灯時間ぎりぎりで御池小屋に着くと、何やらただならぬ雰囲気。
4人パーティの1人が、八本歯のあたりから行方不明らしい。翌朝、ビバーク後に自力下山という情
報で一件落着。

10/20mon.(晴れ)

御池小屋6:30〜8:50bガリーの大滝〜14:20中央稜取付14:30〜18:45
登はん終了〜19:05北岳山頂19:20〜20:05肩の小屋(お茶)20:30〜
21:50御池小屋

 絶好の天気である。我々の他には、広河原から登ってきて例の遭難者とすれ違ったという、学生風
の2人パーティだけ。

 こちらは3人なので、4尾根へ行くという彼らに先を譲り、続いてbガリー大滝に取り付く。易し
い2ピッチを終了した時、確保の準備をしていた大久保師匠が、赤ん坊の頭大の落石を右足太股に受
ける。ダメージは大きいようだが、師匠はこの後も痛みをこらえてトップをつとめる。

 (ちなみにド素人の2人に、一から岩を教えてくれる大久保氏に対し、我々は尊敬を込めて師匠と
呼ばせていただいている)

 前回は時間切れであきらめることになったことから、今回は欲張らずに中央稜だけを目指して、c
ガリーをつめることにした。中央稜の取り付点は、大ハングルート側からとり、はじめからシュリン
ゲに足をかける人工になってしまう。

 その後はノーマルルートをたどるが、ホールド・スタンスにはすべて雪がつまり、ひとつひとつ雪
を掻き落としながらの登はん。トップのルート工作を待つ僕のヘルメットには、終始氷片や小石が落
ちてきて、さながら冬季のクライミングを思わせる。

 思いの外時間がかかり、中央バンドで日没を迎える。その後は易しい部分とはいえ、ヘッドランプ
での登はんに緊張しつつも、星空の美しさや富士のシルエットに感動。登頂後、稜線の風は、すでに
冬季の冷たさであった。

10/21tue.(晴れ)

御池小屋10:20〜12:20広河原

 昨夜の御池小屋では遅い帰りに心配をしていただろうと思い、申し訳なく思っていたが、明かりが
小屋からも見えていたそうで、またのんびりやっているなぐらいに考えていたらしい。

 広河原から芦安の道路は、先月から大型ダンプがひっきりなしに行き来して、少々走りにくい。

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