甲斐駒ヶ岳/赤石沢奥壁/左ルンゼ

アルパインクラブ岩と氷/塚本桂三、その他


< 記 録 > 塚 本 桂 三


<山行日>     1997年7月19日(土)〜20日(日)

 19日朝、竹字駒ケ岳神社発で黒戸尾根を登る。予定では、19日中に左ルンゼを登り、20日はAフラ
ンケの同志会右を登った後、黒戸尾根から下山であったが、19日の天候が悪く、ガスで視界がない上、
前日までの前線停滞による雨の影響でルート状態は最悪。X級のシャワークライムが連続する。

 ルンゼというルートの宿命だがあまりにひどく、5ピッチ延ばしたところで下降とする。

 翌20日、天候が回復したので、ルート状況はまず変っていないものと思われるが、再度アタックする。
やはりルート状況は良くなっていなかったが、日光に助けられ、完登する。F3から下はシャワークライ
ムとなり、雨具は要着用。F3から上は崩壊が激しく、岩はボロボロでビレイポイント、ランニングはほ
とんどなくなっているので、フレンズ,ハーケン類は多めに。

 落石もロープの擦れだけで発生する。2週間も晴れが続けば、かなり水は引くと思うが、くれぐれも上
部の崩壊部分には注意。

 終了後の稜線までの踏み跡は明瞭で約20分。 さすがに連休で、八合目周辺には8パーティー程がテ
ントを張っていたが、ほとんどがAフランケであった。水はもちろん奥壁取付きで思い存分とれます。

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