甲斐駒ヶ岳/Aフランケ/赤蜘蛛

日程
2005年9月28日(水)〜30日(金)
メンバー
(無所属)黒田、(練馬山の会)中村
記録
(無所属)黒田
写真
なし
ルート図
なし

<山 行 記 録>


はじめまして、
埼玉 無所属の黒田です。

今週、甲斐駒Aフランケ赤蜘蛛ルートに行ってきました。

いつも貴重な情報を頂いている
メーリングリストに、いつかはと思い
意を決して投稿いたします。

つたない文章ですが、ご容赦ください。


05年9月28〜30日 2泊3日テント装備
8合目岩小屋近辺に幕営
メンバー 練馬山の会 中村    無所属 黒田  2名

甲斐駒ケ岳 Aフランケ 赤蜘蛛ルート

装備 
ハーケン カム 各種
ロープ 9mm50M 2本

結果的に使用した
カムは 核心部(6P)の フィンガークラック で 
下から エイリアン(黄色)→キャメロット(0.5)→キャメロット(0.75)
の3箇所のみです。

ただし、
2P 6P終了ビレーポイント(BP)では、支点が悪く カムで
補強しています。

今回、私は奇数Pを登っています。

以下詳細です。

アプローチ 
大まか、ネットの情報どおりです。
8合目岩小屋から頭の岩小屋までは20分程度
ポイントは途中の白い三角岩が出たら右に降り、岩塔帯に出れば正解
岩塔帯はV級ぐらいありそう。

取り付きは、頭の岩小屋20Mほど手前で左の八丈沢側に下る。
踏み跡はいくつもあるが、迷ったら常に左へ行く感じ。
やがてFIXが永遠と続きます。
結構、足場が悪いので閉口してしまいます。
もし、敗退して撤退するとしたら
かなりしんどいかも?

頭の岩小屋〜取り付き 40〜60分程度

1P
25M 出だし2ピン目か遠く、今回唯一のチョンボ棒使用
出だしのハング後は、フェイスのクラックにハーケンが連打でA1
抜け出口のフリーがやや難

2P
40M 左に5M出ると永遠と続く大ディエードル
中間部20Mで支点があるが、さらに20M先の支点まで。(こちらの支点は悪い)
*1 ルート図は、この2P 3Pの長さとピッチのきり方がまちまち。
*2 残置支点が思いのほか豊富だが、 キャメ 2番前後があると安心。
*3 ルートの感じは、小川山レイバックを寝かして、3〜4倍長くした感じのクラック登り。

3P
30M  ディエードルを出て左のシンクラックのハーケン連打をA1で
V字ハング下のBP(15M) を通過し、ハング下部を右から取り付き
左のスラブへ抜け出てBP
*1 ここは、V字の上下と私が使用した左のBPの3箇所あり。
*2 後続引き上げには下部BPが良いが、4Pを考慮すると左または上のBPが良いように思う。
(上、左のBPでは、後続フォローの場合、ハングの岩角でロープがこすれる。)
*3 左のBPへは、1歩恐ろしいトラバースのフリーを要求される。
(アブミが回収できませんでした。)

4P
40M V字ハング上、右側の垂壁ボルトラダーをA1。
その後、草付交じりの岩の段々をやや右方向へ大テラスまで。
*1 見た目より、悪い感じで支点間隔もやや遠い。
*2 左手傾斜の緩いルンゼ側に迷わぬように

5P
20M かぶった凹角から左のスラブをA1で抜け出ると、核心の6Pクラックが見える。 

BPは、クラックの真下あたり。
*1 ほとんどのルート図は、40M W〜Xとなっているが、実際はV〜W 20M程度

6P
40M 下部10Mボルトラダー。最後のコの字ハーケンから先がよいよ、
アメリカンエード タイプの1Aが20M程度。(途中残置カム3ヶ+残置ハーケンあり) 

上部10Mはボルトとハーケンの1A
垂直40M上で、ハンギングビレー
*1 残置カム等使用しない場合は、キャメ0.25〜1.0 2セット程度必要か。 

*2 残置の間隔は以外に遠く、アブミ最上段乗り込み、フィンガークラックでバランスをとり、ピンをとる感じ。
*3 BPはラダーのリングボルトからスリングでバック・アップと
左のフィンガー・クラックでエイリアン赤かキャメロット#0.5とストッパー9〜11で補強できます。

7P
30M BP右側のボルトラダーを直上。恐竜カンテをまたぎ、カンテ右壁を1Aボルトラダー
抜け出口は、右にトラバースして、左上の小テラスでBP
*1 2〜3年前の記録では出だし、2ピン目が遠いとの事でしたが、
新しいリングボルトが打ち足されており、アブミ1段目でOKでした。

8P 
40M BP真上のリングボルトは使用せず、左の階段状を登り、右上10M
真上のスラブ(10a)をボルトラーダA1で抜け、右上の立ち木から15M先でBP

9P
40M 岩交じりのブッシュ?
*1 出だし、ルートが判然としないが、おおよその見当が付く。
*2 所々出てくる岩が以外にいやらしい。支点も取りづらくV〜W程度か?
*3 ロープの屈曲で出が悪くなったところの立ち木でBP。その先10M先に頭の岩小屋が見える。
ここで終了。

8:15取り付き〜15:45終了点


以上、このような感じでした。

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