甲斐駒ヶ岳/戸台/七条の滝、象の鼻

日程
2005年2月5日(土)〜6日(日)
メンバー
(めっこ山岳会)佐藤、(G登攀クラブ)新野
記録
(めっこ山岳会)佐藤
写真
★ 七条の滝1★ 七条の滝2★ 七条の滝3★ 象の鼻
ルート図
なし

<山 行 記 録>


2月5日(土) 晴 七条の滝  メンバー:佐藤、新野(G登攀クラブ)
戸台(堰堤手前)9:10−丹渓山荘10:40~11:20−F1取付12:30~
登攀開始13:00−終了16:20−F1取付17:54−丹渓山荘18:46

積雪は少なく、トレースは所々アイスバーンとなっていた。
丹渓山荘に荷物を置いて七条の滝へトレースを追っていく。
戸台川本谷へのトレースと別れ若干のラッセルでF1取付。

F1 W+35m(リード 佐藤) 流水が透けて見える薄い氷だが容易。
100m程歩いて大滝へ。左には「象の鼻」がカッコ良く凍っている。

大滝 
1P目 X- 70m(佐藤) ナメ状Vから、そのまま大滝の
左中段(ツララ下)へ向かう。氷柱にスリングが掛けてあった所で一旦ビレイ。
フォローがナメ状を登ってから、核心手前のツララ下までロープを延ばした。
徐々に傾斜は強くなるが、氷質良く快適。
2P目 X+ 50m(新野) 垂直部分へと回り込んでから右上するのだが
トラバース部分はなかなかの高度感だ。その後、数mは脆く、大きな
氷塊を落としながら、ジリジリ進む。それを越えると氷質は回復し
快適に落ち口まで。強烈な日差しでフォロー時にはスクリューが
かなり緩んでいた。倒木にてビレイ。

下降は右岸の立ち木から20m+右壁中の立ち木(残スリング有)から40mで
ナメ滝が緩くなる部分へ降り立てた。残ハーケンでナメ滝を懸垂。
F1は岩角利用の残スリングにて下降。


2月6日 晴 象の鼻
丹渓山荘6:40−F1 7:40ー象の鼻登攀開始9:10ー終了13:00ー
F1取付16:00-丹渓山荘17:00~17:20−堰堤下18:10

昨日FixしておいたF1を登り、象の鼻取り付きへ。
最上部の鼻から取り付まで、氷柱とベルクラで
覆われており、岩は触らなくて済みそうだ。
それにしてもカッコいいなあ。

1P目 Y− 40m(佐藤) 氷柱を3段くらい登って行く。何段かに
分かれているので、まだ楽だが見た目よりも悪く、登り応えがあった。
各氷柱を繋ぐ部分は、ベルグラ状が多く勢い余って一度岩を
派手に叩いてしまった。悲しい。
2P目 W+ 35m(新野) 段を2つ越え、中間部のバンド状をトラバース。
ツララ下の洞窟でビレイ。トラバース部分は、所々岩が出ていた。
3P目 W 40m(佐藤)  ピックを研いで出発。安定した氷を氷柱向かって
爽快にロープを延ばす。と、思ったら一箇所氷を突き抜けまたもや岩強打。
マジかよ〜ヘタクソッ!意外と長いピッチだった。氷柱取り付きでビレイ。
4P目 X 40m(+10m) (佐藤) いよいよ象鼻へ。見上げる氷柱は、
水が滴り落ちてはいるが、意外と弱点が有りなんとかなりそう。
出だしから激しいシャワーを浴びながら、鼻水氷を素早く登っていく。
ネオプレーンのグローブでよかった。凹状から最後は右へ迂回して
落ち口へ。そのままロープいっぱいまでナメ滝を登り、ビレイ。

下降は、下から目星を付けていた通り左の立ち木をつなげながら
懸垂していくが、ロープが引っかかったりして苦労した。
5Pの懸垂で取付左のガレ場に降り立つ。
さらに七条F1を懸垂して登攀終了。

今回、数年振りにアイスをしたのですが、道具に助けられ
今更ながら、テンションもせず楽しめました。

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