屋久島フリーウェイ、千々岩ルート/梅津ルート

日程
2003年12月29日(月)
メンバー
(同人ルーデンス)菅修三、池野明子
記録
(同人ルーデンス)菅修三
写真
なし
ルート図
なし

<山 行 記 録>


大阪の菅です。こんにちは。

南と北で海を眺めながらの山登りをしました。
少し(大分?)遅くなりましたが、ホームページの山行記録に見当たらない
ので報告致します。
少し長いですが、興味のおありの方は読んで見て下さい。
両ルート共、壁と言うより山全体が貸しきり状態で、とても静かで楽しい
登攀でした。
尚、縫道石の記録は、パートナーの池野が、他の所宛の報告として書いた
物の転載です。

@屋久島  (報告者・菅)
ルート・本富岳南壁 屋久島フリーウェイ
    鯛ノ川 千尋の滝右岸 千々岩ルート
           同      梅津ルート
メンバー・池野明子 菅修三
日程・’03年12月29日  屋久島フリーウェイ
           30日  千々岩ルート
    31日・1日停滞(天候不良)
    ’04年 1月 2日  梅津ルート 

屋久島フリーウェイ
林道より約1時間で取り付きへ。
余り踏まれていないが、目印のテープが有るので迷うような所は無かった。
1P目・難度の高いバリエーションも有るが、迷わず初登ルートに取り付く。
    ブッシュの凹角を登りテラスへ。
2P目・ビレー点より少し降りて取り付く様だが、我々は目の前のリングボルト
    から少し登り、左にトラバースしてルートに入った。今にも降り出しそう
    な天気と強風に焦り(言い訳)核心部でA0が入ってしまう。
3P目・快適な凹角を登りレッジへ。途中白い物が降ってきて「雪?」と思うも
    これは風でチョーク袋がひっくり返り、舞い上がったチョーク。
4P目・左上し、ハングの所をさらに左に出て浅いクラックを辿り、ブッシュの
    大テラスへ。
5P目・左にトラバースし、短いクラックを登りバンドへ。
6P目・左のカンテにトラバース気味に登り、カンテからブッシュへ。カンテ手前
    の壁が大きく浮いており、少し気味が悪い。
7P目・左上しスラブ状のフェースを登る。最初が少しだけランナウト気味だが、
    見た目よりホールドが有り、助かる。
8P目・凹状からスラブに出て、スラブを直上しブッシュへ。右に庵ルートと思し
    きRCCボルトが見える。
9P目・カンテ状のスラブからバンド状テラスへ。とても快適。
10P目・傾斜の強いスラブ(フェース?)だが、ランニングが多いのでプレッシ
     ャーは少ない。
11P目・緩傾斜帯を登りテラスへ。
12P目・目前の綺麗なスラブを登る。風に倒されぬ様風の息を縫って慎重に動く。
 
     直上し、ブッシュに入り終了。
ザイルをそのまま引っぱり、頂上の祠に着いた途端我慢してくれていた雨が
ついに降り出す。

千々岩ルート・梅津ルート
両ルート共、名所となっている千尋ノ滝の広大な右岸スラブを、ひたすらスラブ登
りで駆け上って行く。
千々岩ルートは、取り付きの短い垂壁を越え、右に出てからはほぼずっと直上
する。ピンの数も多く容易。
梅津ルートは、取り付きがもろに水流の中なので、鯛焼きルートを1ピッチ登り、
右に大きくトラバースして取り付いた。登攀距離は前者より長く、ランニングの数も
適当で楽しい。ただビレー支点が全てボルト1本なので「1ピン目が10m先」と言
った場面では少し緊張する。

以上。
尚、登攀にあたりまして、開拓者の米澤様、京都の野村様には、色々情報を頂き
ました。この場をお借りしまして改めて御礼申し上げます。

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