マチガ沢本谷

日程
2004年7月3日(土)
メンバー
(住友金属鹿島山岳部)草野一夫「単独」
記録
(住友金属鹿島山岳部)草野一夫
写真
なし
ルート図
なし

<山 行 記 録>


谷川岳・マチガ沢本谷
 
●入山日・h16.7.3                           
● 茨城・住友金属鹿島山岳部
  草野 一夫・単独で入山
 
 【記録】
  7/2・夕方6時鹿島発→土合10時半、駅前で仮眠
  7/3・天気 晴れ
    3:30起床⇒マチガ沢へ移動・朝食+出発準備
    マチガ沢出合い発5:30→ガンゴウ新道・第一見晴らし6:00 /6:30→
 本谷へ入谷→要の滝上部10:40/11:00→稜線抜け11:40
    →西黒尾根上部にて休息12:30まで→マチガ沢出会い戻り15:15→帰宅
 
 【感想・その他】
(7/2)
   夕方の6時、鹿島発。
   深夜の土合駅前にて 寝酒を入れて車中仮眠。
    (7/3)・・天気晴れ
 3:30起床、マチガ沢出合いへ移動、 朝食と出発準備。
 5:30、出発。厳剛新道 の「第一見晴らし」にて休息とルート判断。
 
 マチガ沢は 思いの他の 多量の雪渓で埋まって居た。
 装備にピッケル・アイゼンは今回は持って無い、
上部へ行くに従い雪渓斜度が増すだろうから、ノーアイゼンで行けるかと迷う。
「東尾根」の登攀へ、ルートの変更も考えたが、今回は「本谷」の登攀が目的なので 
行ける所まで行き、ノーアイゼンでダメそうなら西黒尾根側へエスケープしようと 
迷いを吹っ切る。
悪天非常下降を想定してのハーケン数準備なので、
本チャンルートの東南稜の登攀でも可能な装備、多少の壁が出ても
エスケープ突破できると判断で 予定通り 本谷を行く。
 
マチガ沢へ降りて 少し雪渓を詰めると直ぐに「マチガ沢大滝」・・
滝は半分が雪の下、左岸側を登る。
雪渓から岩へ移る時 シュルンドが大きく口を開け少し緊張。
大滝を超えての台地で 登攀具のセットする・・戦闘開始の気分。  
雪渓詰めの武器・・ストックとアイスハンマー・・、ま〜なんとかなりそう。
ストックでバランス取り、アイスハンマーピックで凍った雪面部のカッテングと
スリップ時の滑落停止としての武器。
雪渓雪面はキックステップも2回3回と蹴らないと掘れない堅さ、
融雪のスプーンカット面に靴を乗せつつで進む。
雪渓は 沢の中間部の面倒な滝部を埋めてくれてる。
暑い・・、時々凍った雪面でスリップ、瞬間アイスハンマーを雪面へ打ち込み停止。
時には凍った雪面をカッテングしての一歩。・・ヒマは食うが結構楽しくの緊張感。
3の沢を越え 少し上がると雪渓上端部の様子が見えて来た、
チムニー滝 手前あたりで雪渓は終わりで、その手前での雪渓で雪面に
クレパスが横断してる、左側壁へ移り登路とする。
登ったりトラバースしたりと高度を稼ぎ チムニー滝に出る。
正面が濡れてイヤなので、左側壁へ取り付く、ザイル使用30mV。
これを越えたら 一気に源頭じみた風景となる。
4の沢を合わせ、東南稜基部目指し本谷の沢を行く。 
中小の滝が少し連続するも 水量無く乾いたVグレードにザイルの必要は感じない。
快適な明るい沢が東南稜基部付近となると最後の滝「要の滝」に出た。
要の滝は ザイル使用が面倒なので、右岸側草付きを沢から離れるように
20m程登り 見晴らしのテラスへ出る。
「見晴らしのテラス」、東南稜の正面の草付き尾根のテラスで、
若い時の本谷行の時に 東南稜が良く見えるテラスとして記憶していた場所。
夏空の下 展望は 東南稜が最高。
ゆっくりと 周囲展望を楽しむ。
休息後、草付きバンドをトラバースし 要の滝上へ出る。
ここで 「本谷」は終えるとして 涸れたルンゼ状をトマの耳下の稜線へ向かう、
源頭をよじる、斜度は まだ50度から有る斜面。
稜線を行く登山者が、私に気づいて指さすを見つつ慎重に最後の登りを進む。
11:40、稜線抜け。
 直ぐ近くが谷川岳山頂の「トマの耳」だが、登山者で鈴なりの状態を見て、パス。
 西黒下山側へ少し降りて休息とした。
 登攀スタイルを外して、西黒尾根の下降。・・15:15マチガ沢出合い。⇒帰宅。
 
結構 面白かった、・・雪渓が多く核心部が半分で少し残念・・秋にまた来よう・・。
 こんな 山の一日でした。

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