グランドジョラス/一般ルート

日程
2003年7月29日(火)〜30日(水)
メンバー
(G登攀クラブ)御山洋一
記録
(G登攀クラブ)御山洋一
写真
なし
ルート図
なし

<山 行 記 録>


御山です。今年の夏、一般ルートからグランドジョラスに登ってきました。あまり参
考にならないかもしれませんが、今年の様子を報告します。

メンバー:御山 洋一(G登攀クラブ) 単独
日程:7月29日〜30日

7月29日 晴れ
 約1年ぶりのボカラーテ小屋。昨年と違い、今日はとてもいい天気。プランパン
シューまでのバス。昨年は降り方がわからず、一つ先で降りたけれど、今年は大丈
夫。ちゃんとあのヘアピンカーブ先のレストランで降りた。そこから道路を渡り、林
道を通り登山口へ。昨年のお礼を言おうと教会の手前の家に行ったが、誰もいなかっ
た。
 大きな雪崩があったのか、去年と比べて木がだいぶ無くなっている。森林限界を超
えると、先を行く人が見える。滝を越え、鉄ハシゴを越えると彼らに追いついた。そ
の後まっすぐ小屋まで。昨年よりも余裕で小屋入り。
 小屋も昨年通り。小屋のすてきなお兄さん、そしてさらにもっと会いたかったお姉
さんにも再会。この小屋は僕のお気に入り。小屋のお姉さんは元気いっぱい。ルート
状況の説明も明快。本当に懐かしい。 
 明日は午前中勝負。午後から天気が崩れるらしい。1:30に朝食。7時くらいには山
頂に立ちたい。僕以外にイギリス人2人、フランス人3人が小屋に泊まる。昨年と比
べてにぎやかでいい。

7月30日 晴れ時々曇り
 朝1:30朝食。2:00出発。今回は僕を含め4人。昨日下ってきた人のトレースもばっ
ちり。クレバス帯を楽に過ぎ、ルポゾアールの岩稜へ。ややイヤらしいところは出て
くるもののそれほど難しくはない。岩稜をかなり登ってからウィンパークーロワール
の氷河をトラバース。所々クレバスの上に危なっかしいスノーブリッジが架かってい
るところはあったが、難なく突破。ウィンパーピークからのびる岩稜を少し登ってか
ら再び氷河に降りる。この氷河をトラバース後、直登ルートへ。しっかり凍った氷河
を登り、岩稜に取り付く。その後、リッジ沿いに登り頂上へ。北壁の登攀を終えたフ
ランス人パーティーが歓喜の声を上げている。
 下りは最後の氷河でトレースを失い、大きなロスタイム。小屋にヘトヘトになって
到着。小屋の人と写真を撮る。来年はまた別のルートから来るからと再会を約束して
下山。帰りは一緒にいたフランス人の男性が車で送ってくれた。

 今年は昨年みたいな新雪がなかったので、ヒドンクレバスに気を遣うことがなかっ
た。3階建てくらいのマンションのような氷河のブロックが見られるほどの裂け目は
別として、歩幅くらいでもとても深いクレバスがあるので、雪が降った直後は要注意
である。この1週間後、雷雨が続いたので、条件はかなり厳しくなったと思う。

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