一ノ倉沢/二ノ沢/左俣〜東尾根〜マチガ沢(フリートレック滑降)

日程
2003年3月15日(土)
メンバー
(ARIアルパインクラブ)有持真人(単独)
記録
(ARIアルパインクラブ)有持真人
写真
なし
ルート図
なし

<山 行 記 録>


<日程>   2003年3月22日(土)曇り
<場所>   谷川岳/一ノ倉沢/二ノ沢〜マチガ沢滑降
<メンバー> ARIアルパインクラブ/有持真人(単独)

<行動>

 指導センター(0255)〜一ノ倉沢出合(0345/0405)〜アルファルンゼ取付手前(0505)
〜二ノ沢出会(0530)〜三ツ俣(0605)〜終了点/東尾根(0830)〜オキノ耳(0905/0920)
〜マチガ沢出会(0940/0950)〜指導センター(1015)

 二ノ沢/左俣(二ノ沢出会〜東尾根)    3時間
 マチガ沢(ドロップポイント〜マチガ沢出合)   20分
 全行動                  7時間20分

<装備>   (板)フリートレック旧型(88p) (靴)プラブーツ

<記録>


 週末の計画は、鹿島槍ヶ岳/荒沢奥壁の予定であったが相棒の藤川の都合が悪くなっ
てしまったため、今回は単独で谷川岳/一ノ倉沢へ行く事になった。

 計画ではαルンゼ〜一ノ倉尾根上部〜一ノ倉岳〜マチガ沢滑降を考えていた。

 駐車場で1時間ほど仮眠をして、指導センターを出発する。先行に滝沢リッジ、3ル
ンゼなどのパーティが入っているようだ。

 月明かりで一面幻想的な景色である。一ノ倉沢出合からは月も隠れてしまい、月明か
りは望めない。

 一ノ倉沢出合を少し登った所で1週間前には何もなかったのに一ノ倉尾根側からの雪
崩れによるデブリがかなり出ている。デブリの間をすり抜けながらαルンゼのアプロー
チであるコップスラブの雪壁を登っていく。

 一ノ倉尾根でヘッドランプがチラチラしている。真っ暗なためコップスラブの雪の状
況が分からないが、登るにつれてクレバスが空いている箇所が多くなってくる。一度、
踏み抜いて落ちそうになった。相当深いので落ちたらただではすまない。

 クレバスの合間を縫いながら高度を稼いでいくが、最後の最後でとうとう行き詰まっ
てしまった。ザイルで確保できれば思い切って突っ込む事はできるが、ザイルなしの単
独ではリスクが大きすぎるため、αルンゼは仕方なくここで敗退する事になった。

 踏み抜かないように登ってきたルートを忠実に下降していく。テールリッジ基部まで
戻ったが、さてこれからどうしよう。二ノ沢/右壁もいいがザイルがないのでAルンゼ
の下降ができない。ザイルがいらない所で面白そうな所を捜すと二ノ沢/左俣が目にと
まった。

 ここは氷瀑、雪壁、雪稜全てがそろっており、ザイルがなくても何とかなるため、二
ノ沢左俣に決めた。

 二ノ沢出合を05:30頃に出発。ラッセルして登っていくと、2人パーティが滝沢
リッジ側から先行して登ってクレバスの右側に取り付いているがかなり悪そうだ。声を
かけるとACMLメンバーの沼田の清野さんであった。

 かなり悪そうであったので、反対側の中間リッジ側をかなり下まで下りクレバスを越
えてトラバース気味に登っていく。今回は何とか渡れたがもう少し開いたらもう駄目で
あろう。

 当然トレースはないのでラッセルをしてドンドン登っていく。昨年、本谷を登った時
にはアイスバーンが多かったが、今年は雪がかなり多く全てラッセルである。三ツ俣
から左俣に入り更にラッセルを続けると大滝に到着。丁度、同高度に滝沢リッジを登って
いるパーティが何パーティかいる。

 大滝は氷が結構硬いのでバイルをしっかりと振らないとはじかれる。グレードはIV+
で高さは20mぐらいである。大滝を越えると少しナメ滝が続いており、雪壁を登って
左岸のリッジに取り付く。

 このリッジの雪がザラメのグサグサでたちが悪く、ブッシュ、木をつかんでの急斜面
のラッセルで体力をかなり消耗してしまう。一度、つかんでいた枝がいきなり折れて落
ちそうになったが瞬時にバイルを打ち込んでセーフ。決まらなかったらやばかった。

 いい加減嫌になってきた頃、ブッシュリッジが終わってクラストした急雪壁になった。
そこを越えると雪庇が張り出している雪稜とナイフエッジが待っていた。雪庇を崩さな
いように前進し、ナイフエッジをまたいで前進となかなか微妙なバランスで面白い。

 最後のナイフエッジを越えると東尾根に合流。時間は08:30。シンセンのコルか
ら来たと言う3人パーティと会った。

 二ノ沢出合から3時間であった。04:05に一ノ倉沢出合を出発してから休憩なし
だったが、国境稜線まで休まずに行く事にする。東尾根はトレースがバッチリついてい
て国境稜線の雪庇を越えるまで高速道路状態。いままで延々とラッセルしてきただけに
拍子抜けしてしまう。09:05にオキノ耳に到着。

 先週のマチガ沢のドロップポイントであるオキノ耳とトマノ耳の鞍部で一休みする事
にする。気温も低く雪も安定してマチガ沢へは安心して突っ込めそうだ。

 今週は、ここからはまだ誰も滑降していないようだ。急雪壁にシュプールを刻んで、
ノドを通過。後は出合まで大雪面を快適に滑降していく。09:40に出合到着。

 20分で滑降終了。後は温泉を目指して林道を急ぐ。10:15に指導センター到着。

 αルンゼのアプローチで1時間半ほどロスしたが、まずまずの時間であった。あの雪
の状態では一ノ倉沢ももうすぐ終わりであろう。次はどこに行こうかと記録を書きなが
ら考え中。

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