芦安/上荒井沢(初登)

日程
2003年2月3日(月)
メンバー
(月稜会)角屋、(アルパインガイド)山下勝弘
記録
(月稜会)角屋
写真
http://www6.plala.or.jp/chimney/
ルート図
なし

<山 行 記 録>


月稜会 角屋です。

2月3日(月)芦安の上荒井沢というところに氷を登りに行ってきました。12月に
見つけた氷で、「ニューエリア」かな?
上荒井沢には、地図にない林道が通じていて、工事中です。この日まで3回偵察に入
りましたが、いつも工事の関係者には愛想よく「こんちはー」と声を掛けていたから
か、気を使って車を下のほうに止めていたからか、氷を登っていてもおとがめなし。
記録は何らかの形で、後日詳しく発表しますが、簡単に概要だけお知らせします。な
を、氷の名称、グレードは勝手につけましたので山行程度に。この日はパートナーを
アルパインガイドの山下勝弘氏にお願いしました。

氷はすべて林道脇ですが、工事をしているので、桃の木温泉の少し先、河原の中で林
道が別れ、上荒井沢の林道(左)に入ったところに止めました。最初の氷まで歩いて
25分。

最初の氷は砂防ダムの脇に、きれいな三角錐の滝。「トリコルネ」。35m X+。
傾斜が登るにしたがって急になり、幅も狭くなる。南沢大滝よりちょっと大変だった
ように思えました。氷があまりフッキングできないものだったので。お昼前後に日が
当たるので、朝か午後に登ったほうがよいかも。(角屋 山下 1回ずつリード)

次の氷は「トリコルネ」からも見えますが、「トリコルネ」から林道を歩いて10
分。林道脇に大きなナメがあります。「カモシカルンゼ」。F1からF4まである
ルートです。F1は60m。下部は3級。中間が4級。ここで左の木にビレー点を
取って50mメいっぱい。(山下リード) F1の残りはV級+。F2は8m W
級。(角屋リード) F3は5m V級+。問題はF4。この日は崩壊した後、氷が
再生されている時だったようで、上部はMIX。しかもシャワークライムでした。出
口のワンムーブで氷が崩壊してしまい、リードの山下さんは、泣く泣く残置してして
ロワーダウン。だから完登してません。(F3 F4とも山下リード) 何度か通っ
てみて氷結が悪いようでしたらMIXルートとして支点を設置しようか検討します。そ
の後は高巻いて懸垂しながら回収。下降は左岸の木を使い3ピッチ。

林道を更に2分歩くと「ましらルンゼ」の入口につきます。ルンゼは雪がなければナ
メや岩ですが、この日はラッセル気味。ルンゼが断崖状になり、一つの岩に3本の氷
柱が掛かっています。一番左は「イワザルフォール」30m X級−。最後の4mが
垂直。そこまではV級。(山下リード)

真中は「キカザルフォール」。垂直に近い傾斜ですが2段になっており、15m X
級。(角屋リード 山下トップロープ) どちらも懸垂支点になる木がずれているの
で、回収はフォロー、下降は「キカザルフォール」側に。
一番右は隠れていて見えにくいので「ミエザルフォール」。W級 20m。狭い岩の
間の細い氷です。この日は登る時間がなかったのですが、12月にフリーソロで登り
ました。

本流にも大きな滝がかかっていますが、完全氷結はしないようです。
東京方面の方には非常に便利な所にありますので、練習には都合がいいと思います
が、いかれる方は工事中ですので関係を悪くしないようにお願いします。

写真は私のHPにアルバムを載せていますのでご覧下さい。

角屋 貴良

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