南稜

日程
2002年12月21日(土)
メンバー
(G登攀クラブ)鈴木、(チーム84)今井
記録
(G登攀クラブ)鈴木
写真
なし
ルート図
なし

<山 行 記 録>


 G登攀の鈴木です。
先日谷川に行ってきたので、ご報告致します。

12月21日 谷川岳一ノ倉沢烏帽子奥壁 南稜
                              鈴木(G登攀)&今井(チーム84)
 一ノ倉沢出合までは、多いところでも20cmぐらいの積雪。一ノ倉沢は、出合こ
そ川が出ていたが、少し上からは雪で埋まっている。烏帽子奥壁は、と見ると・・・
「おおっ、白い」。
 先行パーティのトレースをたどり、衝立スラブをそのまま登り南稜テラスへ。雪
は安定していた。本日の入山パーティは、「Over Time」にYCCの松平さんパーテ
ィ、「正面ルンゼダイレクト(!)」に同志会パーティ、そして僕ら。
 1p目は細かいフェースからチムニー。チムニーまでが、残置も少なく緊張する。
雪もべっとりで、小気味良いぐらい冬壁コンディション。初冬壁の今井は、ドライツ
ーリング主体で(しかもアイゼンはモノポイント)サクサク登ってきた。
 2p目もいやらしいフェース。少し右上してから直上、最後のピトンは足下4m。
というシュチエーションで、リードの今井の左アックスが外れ、半身開いた・・・、
「バカヤローッ!!」と僕が叫ぶのと、今井が吹っ飛んでくるのは同時だった。10
m近い墜落だが(軟鉄ハーケンが止めてくれた)、幸い殆ど怪我はなし。運がよか
った。
 再び今井がリードに入るも、途中からテンション下降。ロープを結び変え、リード
交代。今井が落ちた辺りで、気休めにイボイボを打ち足し、ビレー点へ。雪が降っ
てきた。
 3p目、雪壁を今井が。
 4p目、スタンスをほじくり出しながら、少し立っている壁を登る。今井に感化さ
れ(?)要所要所でドライツーリングを使ったが、残置は多いので気持ちは楽だ。
 雪は本降りになってきた。2ルンゼや3ルンゼでは頻繁にチリ雪崩が出ている。
 5p目、馬の背リッジをチムニー下まで今井が。
 6p目、チムニーから最後の垂壁。垂壁にも雪がベットリで、難しい。おまけに1
本目が遠く、渾身の(?)ダブルアックスを強いられた。
 なるたけフリーでと思うも、悲しいかな、気がつけばアックスの先端は残置ピトン
を捉えている。
 フォローの今井は、「一箇所A0が入っちまった!!」と悔しがっている。彼の意
識レベルの高さはすごいな(初の冬壁ですよ!)、としみじみ思うし、とてもいい刺
激をもらえている。練習しなくちゃ、ドライツーリング。
 同ルートを下降。楽しいクライミングだった。

 CT 駐車場5:00〜出合6:15〜中央稜基部7:05〜南稜テラス8:00−
     8:15〜終了点14:00〜南稜テラス15:00〜出合16:15

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