＜山　行　記　録＞

　日程　　　6月2日　

　ルート　　金山沢奥壁　第3スラブ下部〜中央バンド〜四スラブ右ルート下降

　メンバー　清野　啓介　　沼田山岳会、北大山の会
　　　　　　木下　徳彦　　日本山岳会青年部

　6/2〜3でオツルミズ上部スラブと継続し頂上に立つ計画でしたが、3日にはずせな
　い仕事が入って計画を縮小、3スラ下部を登ってきました．
　最終の新幹線で来る木下君を上毛高原でピックアップ．関越トンネルを越えると激
　しい雨、一気にモチベーションが下がる．明日は状況を見て行けるところまで行こ
　うと決め、大湯センターの軒を借りて仮眠．

　6：30　林道終点
　9：30　第三スラブ取付　未明まで激しく降った雨のせいで各スラブは結構な量の
　　　　 水流がある．シュルンドの小さい所からスタート．出だしから傾斜が急で
　　　　 細かい、おまけに枯れ草が乗っていて非常に悪い25Ｍランナウト．リード
　　　　 した木下君曰く「こんなピッチが続く様だったら帰りたくなっちゃう！」
       　後はやさしいバンドを右上してリッヂを越えスラブに入る．第一の核心部
　　　　 ハングした滝下までは6Ｐの快適なスラブ登り．
 
 11：30　滝下着　滝は直登できず、右の草付きバンドを上がり苔の生えた垂壁をト
　　　　 ラバースし垂直のブッシュに突入、登れない３Ｍの垂壁にボルトを打って
　　　　 木登りを続ける．2Ｐで滝上にでる．ここで相当時間をロス．

 14：00　チムニー下　チムニーは傾斜はないが濡れていて悪そうだ、リングのとれ
　　　　 た腐ったボルトにランニングを取り躰をづり上げたところで子供の顔が浮
　　　　 かび退却、木下君に交代．小指くらいのブッシュにランニングを取りなが
　　     らの登攀は見ているだけでハラハラする．チムニーを越え傾斜の緩くなっ
　　　　 たスラブを2Ｐで中央バンド着．

 15：00　中央バンド着　　中央バンドを第四スラブへトラバース、これが予想外に
　　　 　悪い、特にダイレクトスラブからブッシュのリッヂを越えて四スラブに下
　　　　 降気味のトラバースはピンもとれず、落ちたら止まりそうもなく緊張する．

 16：00　下降開始　　後は勝手知ったる第四スラブを下降、この一週間でシュルン
　　　 　トが大きく開いて移れず、第五スラブ側につながっている部分を見つけ
　 　　　トラバース気味に懸垂．ロープが足りずボルトを打って20Ｍ一回で雪渓．
　
 18：30　雪渓着　　薄暗がりの中赤岩スラブを越え、家の串尾根の末端からブッシュ
 　　　　の中を1回の懸垂で桑木沢出合へ．
     
 20：30　林道終点