鹿島槍ヶ岳

日程
2002年1月4日(金)〜5日(土)
メンバー
(霧峰山岳会)島田、他
記録
(霧峰山岳会)島田
写真
なし
ルート図
なし

<山 行 記 録>


アニマル島田@霧峰山岳会です。

正月明けの4日から鹿島槍を目指しましたが、豪雪にはばまれスタコラ逃げ出し
てきました。
1週間前から高層天気図を見て、「こりゃ無理だな」と思っていたのですが、猛
烈な冬型の中いったい山はどれくらい雪が積もっているのだろうと興味があり、
入山する事に。

1月4日
大町の手前までは晴れていたが、木崎湖を過ぎると雪。この日は終日降雪があ
り、大谷原の駐車場を出るとさっそく腰までのラッセル開始。当初東尾根の予定
だったが、斜面に取り付くと首まで没しそうなのでとりあえず西沢出合いを目指
す。途中で単独のヒトが降りてきた。 蒼白な顔で憔悴していたので、遭難者か
と思ったら、2日に高千穂平から下り出したとの事。 一人で3日間もラッセルし
ていたのか! 2,3日の大雪を思うと彼の決死の脱出が身に詰まる。「これで助か
りました。」とやっと生気をあらわして下りていった。われわれは平地の林道を
泳ぐようにラッセルする。夕方までひたすら雪と格闘して脳みそのシワがなくな
るころテントを張る。 自棄酒がうまかった。 しかし出合いに達する事は出来な
かった。夏なら1時間なのに・・・

1月5日
昨日にもまして視界が利かないほどの降雪。せめて高千穂平までとの望みも打ち
砕かれ早々に敗退を決意。
早くしないと閉じ込められる。 昨日あれほど苦労してつけたトレースは見事に
消え。昨日以上のラッセルを強いられる。やはり夕方大谷原着。 車の屋根には
1m以上雪が積もっていた。 大町市市民浴場のおばちゃんによれば
正月にこんな大雪が降ったのは戦後3回目だそうだ。さすが生き字引。大町でも
50cmくらい積もっていた。

今回は尾根に取り付くまでもなく林道敗退だったのですが、自然の力強さを実感
できたし、無尽蔵の雪と格闘して寡雪の冬山よりもよっぽど充実しました。まあ
無為徒労に見えなくもないけど、山登りってそういうものだと思ってます。
 >NHKニュースに夜と同流山岳会と横浜山岳会の合計11人が槍ヶ岳の肩の
小屋
>で行動不能になって救助を求めていて、今日、ヘリで無事救助されたそうで
す。

 >でも、あの悪天候の中をよく突っ込んでいったと思います。無事に救助され
てな
>によりです。

しかし悪天で突っ込むのはかまいませんが、自力で下りる力がなければ行っちゃ
いけませんよねえ・・・
詳細がわからないのであまり言えませんが。

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