アラスカ/マッキンリー/ウエストリブ・ウエストバットレス

日程
2001年6月1日(金)〜28日(木)
メンバー
(旭川山岳会)堤拓哉、(旭川山岳会、帯広畜産大学山岳部OB)宇野吉彦
記録
(旭川山岳会)堤拓哉
写真
なし
ルート図
なし

<山 行 記 録>


ツツミ@旭川山岳会です。
6月にデナリに行ってきましたので簡単に報告します。
クライミングが出来ずに、頂上を踏むむだけの「山登り」となりましたが、
「経験値」としてはかなりプラスになりました。

<場所>アラスカ州 デナリ(マッキンリー)
<ルート>ウエストリブ、ウエストバットレス
<日程> 2001年6月1日〜28日
<メンバー> 堤拓哉(旭川山岳会)、宇野吉彦(旭川山岳会、帯広畜産大学山岳部OB)

6000mクラスのバリエーションルートをアルパインスタイルで登ることを目標に計画。
いきなりカシンリッジは敷居が高いので、EASYバリエーションのウエストリブを狙いました。

ウエストバットレス(ノーマルルート)で5200mまで順応活動をした後、ウエストリブに取り付き、
5000m付近に雪洞を掘りビバークし、頂上アタック。

ウエストリブは参考資料とした「High ALASKA」等によれば60度くらいのアイスセクションがあるとのこと。
空撮写真を見てもそれなりに傾斜があると思い期待して、BDアイススクリューとアイスバイルを持っていきましたが、
実際は傾斜も緩いし、アイスorミックスクライムのムーブは5手も無く、ただのラッセルルートでした。(T_T)
せっかく持ってきたのでスクリューは1本だけ打ちました。

バリズボのラッセルが5000mから延々と続き、12時間かけて上まで(約6000m)抜けた時には疲労困憊。
頂上を目の前に相方に泣きをいれて撤退しました。

とりあえず頂上を踏むまでは帰れないので、一日レストの後、
ウエストバットレスをベースキャンプ(4200m)からピークまで往復しました。
ウエストバットレスはストックのみで登れ、天気が良ければハイキングルートと化し、
渋滞もありで、YAMAKEI-JOY気分が味わえました。

BCには日本人パーティを含めて沢山の人が居たので、
退屈する心配も無く、食料・燃料の補充も十二分にできました。

同時期にBCの隣のテントに、スーパークライマーのスティーブ・コッチ(USA)が居て、
色々と話をすることができ、良い刺激を受けました。
彼は手始めにハンター北壁のムーンフラワーバットレスを20時間で登り、デナリのBCに移動。
そしてデナリの南西壁を50時間登り続けて新ルートを開拓しました。

以上

<行程>
6月 1日 新千歳→韓国(インチョン)
6月 2日 韓国→アンカレッジ
6月 3日 アンカレッジ→タルキートナ→カヒルトナ氷河LP(2200m)
6月 4日 LP(2200m)→2400m
6月 5日 2400m→3300m
6月 6日 3300m→4000m→3300m(荷揚げ)
6月 7日 3300m→BC(4300m)→3300m(荷揚げ)
6月 8日 レスト
6月 9日 3300m→BC(4300m)
6月10日 BC→5000m
6月11日 レスト
6月12日 BC→ウエストバットレスHC(5200m)→BC (下降路偵察と非常用デポ)
6月13日 レスト
6月14日 レスト(ウエストリブ取り付き偵察4600mまで)
6月15日 BC→ウエストリブ5000m付近(雪洞ビバーク)
6月16日 ウエストリブ5000m→Football field(約6000m)→ウエストバットレスHC
6月17日 HC→BC
6月18日 レスト
6月19日 BC→PEAK(6194m)→BC
6月20日 レスト
6月21日 BC→3300m→BC(娯楽用にスキーを回収)
6月22日 BC→LP
6月23日 LP→タルキートナ
6月24日 タルキートナ
6月25日 タルキートナ→アンカレッジ
6月26日 アンカレッジ
6月27日 アンカレッジ→韓国
6月28日 韓国→新千歳

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