第4尾根

日程
2001年7月1日(日)
メンバー
(白鳳会)杉、(稜渓)近ちゃん
記録
(白鳳会)杉
写真
なし
ルート図
なし

<山 行 記 録>


こんばんは
昨日の日曜日、毎度の北岳バットレスに登ってきました。
天気は快晴、残雪も豊富な素晴らしい夏山の一日でした。
杉@白鳳会
===========

1概要
 梅雨中休みの猛暑の日曜日、日帰りで北岳バットレスに登ってきました。
豊富な残雪、乾いた岩、お花畑、夏山のエッセンスを一日で楽しんだ気分です。

2記録
 <日時>7月1日
 <メンバー> 近ちゃん(稜渓)、杉(白鳳会)
 <山域>南ルプス北岳  <天候>快晴
<時間>
2時15分韮崎出発、3時30分広河原、6時30分バットレス沢出合い
7時30分bガリー、9時30分4尾根、12時20分登攀終了
13時15分山頂、15時50分広河原、16時30分芦安温泉
17時40韮崎戻り

3詳細
 3時30分、ヘッデンつけて広河原を出発。雨は止んだが風が強く木々が揺れ、
大樺沢もゴウゴウと真っ白に泡だって恐ろしい程だ。しかし明るくなる頃には風も
止み、天候の急回復を確信することができた。右岸から左岸から戻る付近から、谷
は残雪に覆われている。最近5年ほど7月1週の日曜日に大樺沢を詰めているが、
最近になく雪が多い。バイル/ピッケルを持参したので安心だ。バットレス沢の出合
は大きな石が目印だが今年は全て残雪の中。視界も悪いので尾根の踏み跡を適当に
登って行くと、見なれたbガリーの岩壁が見えてきた。やはり残雪は多く基部取付
き支点は雪の中。
 
 登攀準備をして、フラットソールのキックステップと片手バイルで急な雪渓をあ
がり岩壁の基部でピッチを切る。ここからbガリーのルートまでシュルンドが50
cmくらい開いていて恐ろしい。右足を濡れた岩壁、左足を雪壁、左のバイルを雪
壁に打ち込む。プロテクションが取れないので、ここが今日の核心だ。15m直上
してbガリー1ピッチ目の途中の残置ピンにヌンチャクをかけてほっとした。
3ピッチで快適にbガリーを登り終える頃、天気も良くなり眼下の大樺沢の雪渓に
登山者が見える。横断バンドを行くと4尾根の下部に1パーテイ―見えたので、我々
はcガリーの右岸を登り取りつきのテラスに向う。ここでも雪渓と濡れた岩を跨い
で登る。

 9時30分4尾根のテラスで大休止。4尾根は我々の他1パーテイー、中央稜に
1パーテイが見えた。すばらしい快晴になった。真っ青な夏の空、静かな4尾根。
こんなに恵まれていいのだろうかと思ってしまう。
同行の近ちゃんは今日が岩の本ちゃん。初めて登る北岳が4尾根で、これだけのコ
ンデションに恵まれラッキーな人だ。テラスで休憩している時に出合った千葉のパ
ーテイーは金曜に登り土曜は雨で停滞とのこと。近ちゃんは同じ千葉でも夜行日帰
りだ。今回は10mmx50mロープを新調してきた。4尾根はシングルで十分。
軽くてシンプルである。注意してプロテクションをセットすればロープの流れも悪
くない。マッチ箱ピークの手前の垂壁も右側からフリ−で超え楽勝。来るたびに易
しくなったように感じるのは、インドアクライミングの成果かもしれない。
 2時間30分ほどで8〜9ピッチを終えて、のんびりと大休止。喉も乾いたし、時
間も早いから冷えたビールが飲みたくなった。北岳山頂では写真だけとって、肩の
小屋で今日の快挙を祝ってカンビールで乾杯。小屋のテント場に咲くキタダケソウ
を眺め、縦走路ではお花畑で写真を撮り夏山を楽しむ。右俣への路を駆け下り途中
から雪渓を下る。あっという間に大樺沢の両俣だ。やはり残雪時期の下降は極楽だ。
ビール飲んでゆっくりしたのに、山頂から2時間30分で下山してしまった。
 帰りに寄った芦安の岩園館の露天風呂も客がいなくてなかなか良かった。

4感想
 なぜか毎年7月の第一日曜日は梅雨の中休みの晴れ間に恵まれる。今回も直前ま
で雨が降っていたので4尾根も貸し切り状態だった。下界は36℃を超える猛暑だ
ったが3000mの稜線に吹く風はさわやかで、充実した休日だった。
                                      
      以上 

★ エリア別山行記録へ戻る ★ INDEXへ戻る