ノコ沢大氷柱(敗退)

日程
2001年3月13日(火)〜14日(水)
メンバー
(新潟クライミングクラブ)安藤、宗像(日本山岳会)
記録
(新潟クライミングクラブ)安藤勧
写真
なし
ルート図
なし

<山 行 記 録>


 あんどう@NCCです。
 
 13,14日で谷川にひだまりハイクにいってきました。春山っていいですね。

ルート:谷川幽の沢ノコ沢大氷柱(敗退)
内容:ハイキング
メンバー:安藤(NCC)、宗像(日本山岳会)
日程:2001/3/13.14

  13日の夜中に宗像と水上駅で合流する。登山研修センターに泊まる予定だった
けれど、研修センターまでもラッセルがあるとの噂もあり、あっさりと却下。ロープー
ェイの下とかもあったけど、行くのも面倒になっていた。

 水上駅の待合室が開いているではないか!とりあえず座敷に陣取り、すぐに呑み始
める。呑んでしまえば車で何処にも行けないので、駅員もうるさくは言わないだろう。

 数十分後に駅員がやってきたが、泊まることには何の問題も無かった上に、「ストー
ブつけようか?」なんて涙がでてきそうなくらい親切だった。

14日 起床(3:30)-水上駅出発(4:30)-登山研修センター出発(5:30)-一の倉出
合(6:40)-幽の沢出合(7:30)-一の倉出合(8:20)-出合出発(10:30)-研修センター
(11:30)-湯テルメ谷川(12:20)

 しばしの仮眠後、外に出てみると全然寒くない。ギア分けして水上駅を後にするが、
水たまりも全然凍っていない!春を感じます。快晴です!
 研修センター近くに車を泊めて、出発準備をしていると、カメラ屋が一の倉方向よ
り戻ってくる。「ラッセルがきつくてかんじきとりにきたよ!スキーがいいね」なん
て言っていた。宗像はスキーを持ってきているが安藤はわかんだけだ。
 いざ出発してみると、研修センター裏の急斜面で一部腰程のラッセル、山腹の水平
道で膝位のラッセル。スキーの宗像はサクサク行ってしまうが、安藤は息が上がる。

 この時、二人の頭の中にはどうやら同じ事があったらしい。
    「三スラにしないかなぁ?」
 
 それにしても、暖かい。朝なのに林道沿いの雪屁からは水が滴っている。一の倉出
合に着くと、カメラ屋が4人位、一の倉尾根側からでたデブリの上に陣取ってこっち
をじろじろ見ている。
 
 ここから先はトレースも無く、幽の沢までのラッセルはきつい。宗像は楽そうにサ
クサクいってしまう。悔しいが、奪うわけにも行かず、まぁラッセルを楽しむのも良
いだろう。一の倉尾根を越えると幽の沢が見えてきた。

 やっぱり暑い。「ぜったいやべえよなぁ」、と思っていたらその通り、V字、中央
壁、滝沢、左方ルンゼは雪崩のオンパレード!で、目指すノコ沢の氷柱は?

 あった!青々とそびえている。雪崩ていないし、行けるか?まてよ?氷柱上の雪田
があやしいぞ?間髪入れずに「ごぉぉぉぉぉぉ」数分おきに「ごぉぉぉぉぉぉ」。
 かなしいやねぇ。
 その時、二人の頭の中は「三スラ?」

 とりあえず一の倉に戻る事にする。既にカメラ屋は居なくなっていた。一の倉は全
然なだれていなかったが、すでに八時二十分、リミットタイムまであと十分だ。ザッ
クをおろして見ていると、やっぱり「ごぉぉぉぉぉ!」三ルンゼ上部の雪屁崩壊を皮
切りに、四ルンゼから「ごぉぉぉぉぉ」、滝沢からも「どおぉぉぉぉぉ」。烏帽子奥
壁も「ごぉぉぉぉぉ」。朝からつっこんでいてもだめだったね。11日まで降ってい
た雪が全く落ち着いていない。

 特に滝沢からの雪崩は凄い。上にそんなに雪が有るのかと言う位、白蛇のごとくずー
っと雪崩れていた。デルタ上部にはシュルントがあって、最初雪崩はその四次元ポケッ
トに吸い込まれていったが、しばらくするとあふれ出してきて、本谷を埋めていた。
一発テールリッジ末端位まで来たのがあったな。2の沢からも細かいのがチョクチョ
クでていた。

 しばしの歓談タイム(2時間も?)。お茶したり、「今日のハイキングの記録は山
渓Joyに出そう」とか‥‥‥。雲一つない快晴の日に悔しいひととき‥‥

 帰路ではカメラ屋さんとすれ違った。これから出合にテントをはってチャンスをう
かがうと言っていたが、今頃雪崩れにやられていなければ良いけどね。
 雪は腐りまくって、朝には無かったデブリがゴロゴロ。
 これで一冷えすればばっちりですな。

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