小同心クラック

日程
2000年12月17日(日)
メンバー
(ARIアルパインクラブ)遠山、豊山
記録
(ARIアルパインクラブ)豊山孝子
写真
なし
ルート図
なし

<山 行 記 録>


豊山です。

日曜日の山行の報告です。ちょっと長くなりましたが
場所:小同心クラック
コース:(美濃戸口〜赤岳鉱泉〜大同心沢〜大同心稜〜小同心クラック〜横岳〜大同
心ルンゼ〜大同心稜〜赤岳鉱泉〜美濃戸口)
メンバー:遠山、豊山

今日は行く場所が二転三転しながらも、最初の予定通り小同心クラックに行くことが
できました。まだまだ課題の多い一本となりましたが、えびの尻尾のびっしりついた
冬の八ヶ岳を体験できました。
始め、遠山、石崎、豊山Pで小同心クラックへ行く予定でしたが、
有持、石崎P(大同心大滝)となりました。この経緯は島田さんから聞いてくださ
い。(^^)

小同心クラックの取り付きまで、始め裏同心から行く予定が、大同心大滝に先行した
有持、石崎Pの姿をみかけ、”裏同心に転戦か?”と思いきやわれわれが大同心沢に
到着、一本沢を間違える。へろへろの豊山をみやり、遠山さん裏同心を断念し、トラ
バースして大同心稜へ行くことに決心したのか、大同心沢の取り付き付近から大同心
稜へ藪こぎ、この道が当たって、大同心稜の上部に到着、その後きついのぼりを大同
心基部まで、大同心の雲稜、南稜、右フェースここには4Pほど取り付いている。
いつかここに。。。と決心を固めるほど力はなく、ぜーぜーいいながら大同心まだま
だと言う心の声が響くのみ。。。ここで装備をつける。

大同心基部から、小同心クラック取り付きへトラバース。
2パーティほど取り付いている。
1Pは懸垂で下降してくる。。下降はしたくないなぁとおもいながら30分くら待ち

1P目 遠山リード
ピンのないピッチを”すたこらさっさ”という言葉がぴったりくるような登りで、ど
んどん
登攀を進める遠山さんお見事。ピンは2本。登攀はじめから15mくらいはピンがな
い
ガバの多いピッチだが、今期アイゼン本ちゃん初(通算4回目)には緊張が走る。
がばはふんだんにありピンのないフェース、次にチムニー、チムニーの出鼻に一本ピ
ンがある。チムニーに入りこまないように体は外にふれふれと心の中でつぶやきなが
ら登る。1P目の終了点は4人ほど立てるテラス。
前の3人パーティーが2Pリードしている。

2P目 遠山リード
遠山さんするするとザイルは伸びる。安定しているなぁ。ザイル残り5mで2P目終
了。さて、セカンド。クラックに沿って登攀する。クラックの終了付近では非常に狭
くなり、最後にはザックをせおってなければ通れるクラック。しかしザックがあるた
め、はまる。体を外に出そうとするがはまってしまい。テンション1。体を思いっき
り外にだし足も外。はぁーやっちゃった。この部分に緑のシュリンゲのかかったピン
がある。
ピンは要所要所にあるがチョックストーンを使って、ランナーをとる。なるほど
なぁーと思いながら核心を越えると遠山さんが笑って”下見てごらん”と迎えてくれ
る。
おー高度感。思わずにんまり。

3P目 遠山リード
結局リードをやらずに終わってしまうが、小同心の頭までここではピンは腐ったぴん
だけ、きやすめということでここでもすたすたのぼっていった遠山さんでした。
小同心の頭は肩がらみでビレー。

終了!思わず遠山さんと手をたたきあい、握手。

がちゃを大体しまい、大同心ルンゼへのトラバースをやめ、横岳頂上へ1ピッチ、こ
こも腐ったセルフポイントと10mくらい上にある赤いリングボルトのみ、赤いリン
グボルトの部分が今回の登攀の核心だったのかもしれない。。。

横岳頂上、富士山、南、中央、北アルプス全景が見れる。ただし、風邪と雲が出てき
ており、すぐに下降。大同心ルンゼから大同心稜への下降は多少2〜3mのクライム
ダウン。要所要所に赤ペンキでの道しるべがあり,迷うことはないだろう。

いやー楽しかったです。今度はリードをするために、アイゼンになれ、雪になれ、
体力をつけて出直してこようと思います。

遠山さんご迷惑おかけしました。ありがとうございました。
これに懲りずまた、組んでください。
少しは体力つけますので。。付けたしおねがいします。

有持さん、島田さん、石崎さん長い間お待たせしました。
お茶おいしかったです。

P.S
マッターホルン登頂部に赤岳鉱泉で会うことができました。
私も米さんのファンだったので、挨拶できてうれしかったのなんのって。(^^)

では

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