阿弥陀岳/南稜〜赤岳/主稜

日程
2000年12月1日(金)〜3日(日)
メンバー
(無所属)西田重人、その他
記録
(無所属)西田重人
写真
なし
ルート図
なし

<山 行 記 録>


初めてポストいたします、西田@無所属東京在住関西人 と申します。
ACML、有益にていつも楽しく拝見しています。宜しくお願い致します。

私も仲間と二人で、先週金曜(12/1)〜日曜(12/3)八ツに入っていました。

1)コース
阿弥陀南稜青ナギ〜立場川(Bivi)〜ししヶ岩第二尾根〜阿弥陀岳〜阿弥陀のコル(
Bivi)〜赤岳主稜〜行者小屋

2)ルート状況
●立場川本谷:予定では立場川本谷を溯行してししヶ岩取付まで行くつもりが、やは
り旭小屋付近では全く結氷しておらず、無駄と知りつつ二つめの堰堤上まで行くも、
ここでも水は滔々と流れている。退却して、南稜を青ナギまで登る。
青ナギから下りた立場川も、河原に薄氷がある程度。ゴルジュの中、水はザーザー音
を立てて流れている。右岸の草付を延々巻いて、ししヶ岩下の河原へ。ここでビバー
ク。水作りが不要だったのはラッキーと言うべきなのか。

●ししヶ岩:全くの無雪期状態。当然アイゼンは不要。無風快晴で日当たりも良く、
途中からアンダーシャツのみで登る。もう少しコンクリートされないと、岩がもろく
恐ろしい。ために、上部は殆どブッシュ登りに終止した。5.11クラス(?)のブッシ
ュ壁トラバースあり(苦笑)

●阿弥陀南稜:終止アイゼンなし。(P3肩へのルンゼ下半分には、一部蒼氷あり。
)上部でハイマツやカンバ群の中の踏跡にわずかに積もる雪を踏んで歩いていると、
まるで冬の低山木漏れ日ハイクといった趣き。立場川奥壁にはゴマ塩程度の雪。広河
原奥壁には、微塵も雪はない。
 阿弥陀のコルへの下りは、石ゴロゴロの上にわずかに乗った雪のため、歩きづらい
。他の登山者もアイゼンなしで登下降していた。

●阿弥陀のコル:ここから先では雪が得られそうになく、ここでやっと5cmほどの新
雪で水を得てビバーク。

●赤岳西壁:左ルンゼを予定していたが、雪のまばらなガレ斜面と崩壊したレンガ壁
のようなボロボロの滝が交互する様を見て、即座に主稜へ日和る。
 取付までアイゼンなし。主稜には右ルンゼ側チムニーから取付いたが、チョックス
トーンの下をくぐって行けた。コンテの部分は、ガレ場にわずかに雪が乗った状態で
非常に不快。2時間で終了。(しかし、ルート上の赤ペンキ印って昔からありました
っけ?)赤岳山頂でも殆どの登山者がアイゼンなしであった。

 天狗尾根下降〜清里へ下山の予定を、雪のないことと天候悪化を理由に行者への下
山に変更(いえ、実は行者のビールが目当て) がっ、なんと行者小屋は年末までは
週末でも閉鎖やと。ビールが得られずガックリきて、途端に重くなった足でトボトボ
と美濃戸に向かったのでした。

西田重人(NISHIDA Shigeto)

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