剣尾根/主綾

日程
2000年8月18日〜20日
メンバー
(沼津かたつむりの会)中村不二人、瀬戸宏章
記録
(沼津かたつむりの会)瀬戸宏章
写真
なし
ルート図
なし

<山 行 記 録>


「沼津かたつむりの会」の瀬戸です。
だいぶ遅くなりましたが(犯罪的・・)、ノマド・広川 両氏の記録を参考に剣尾根に行っ
てきたました。
 
メンバー CL:中村不二人 瀬戸宏章
 
08/18 晴れ
馬場島・・池ノ谷出合・・1600mピーク(小窓尾根乗越)・・池ノ谷・・二股(ツェルト)
 6:35         7:30               9:40                                11:50
 
馬場島を出発して、ブナクラ谷出合まで虻の攻撃に悩まされる。時間帯もあるのか、タカ
ノスワリのゴルジュ巻道に入った途端、ピタッと居なくなったのが不思議である。ゴルジュ
巻道から小窓尾根取付・池ノ谷への下降点・池ノ谷までは、立派な指導標もあり、一般
登山道と全く変らない。
池ノ谷は予想した通り、富高岩屋裏手からびっしり雪渓が詰っており、右俣雪渓も二俣か
ら見る限り、シュルンドも無くしっかりしていた。二俣に荷を置いて、上部の偵察に行く。
左俣に入ると、すぐ右手から浅い、いかにも間違えそうなルンゼが剣尾根から入って来る。
ノマド・広川両氏の記録を見ていなかったら、我々も間違い無くこのルンゼから上がって、
夏の”剣尾根完全登攀”というすばらしく充実した山行をした事だろう。その意味では、大
変参考になりました。
実際には、R10は、ずっと上方に位置しており、登山体系などの概念図に頼ると、初めて
この山域に入る人は、R10を特定し難いと思います。R10を確認した後、二俣に戻る途中
で、小窓尾根側に(二俣から5分程登った所)絶好の岩小屋を見つける(水もすぐ上の雪
渓から取れる)。二俣に戻り、見つけた岩小屋でツェルトを張る。
 
08/19 晴れ・曇り
二股・・・・・R10(取付)・・・・コルE・・コルC・・門・・長次郎ノ頭・・剣岳・・・・早月小屋・・・
3:00      3:50-4:30      5:00      6:50    8:45     13:25  14:20-40  16:30-17:35
 
・・・・樹林帯(ツェルト)
          18:00
 
今日は長丁場なので、ヘッデンを点けて左俣を登り始める。昨日確認しておいたにもかか
わらず、R10を見過ごす(瀬戸)。 (^^;ゞ
R10は、水が流れており(例年はどの程度か不明)、十分水が補給出来る。
R10からコルEまでは、体系などには「容易に登下降が出来る」と記されているが、登りは
ともかくとして、下降は浮石だらけでチョット厄介な気がした。コルEからは、明瞭な踏跡を
辿り、途中20mの岩場も簡単に乗越して難なくコルCで登攀準備を整えて、核心部の登
攀にかかる。
1ピッチ目、フェイスをフリーで5m程登るのであるが、やたらハーケンが多く戸惑ってしまう。
しかも、人工に移る1本目のハーケンがグラグラしており、ヒヤヒヤものだった。
しかし、門の上までのコンテも含め、5ピッチ程の登攀は快適そのもので、爽快な気分に
なる。
ドームで小休止した後、計画段階ではコルBからαルンゼを下降、ドーム稜への継続も考
えていましたが、45歳のオジサンとしては、剣尾根完登という目標を達成する為、あっさり
計画を放棄して上部に取り付く。3級程の岩稜を3ピッチで登攀終了となり、ザイルをしまう。
「長次郎の頭までは至近距離だ」と思えたが、意外に長く、ヘロヘロになりながら、長次郎
の頭に到着。息も絶え絶えで、剣岳山頂に到着。
途中「50kgを優に越えるか」と思えるザックを背負って三ノ窓に向かう鹿児島大生2人と出
会う。「今時、こんな若者もいるのか・・」とチョッピリ嬉しくなる。山頂で登攀具を整理した後、
重い体に鞭打って、長い早月尾根を下り始めて、無事終了となりました。
でも剣尾根は夏も良いけれど5月連休頃は数段素晴らしい様に感じました。今度は、是非
雪の剣尾根をしてみたいと思います。
 
08/20 晴れ・曇り
樹林帯・・馬場島
 4:35      6:40        
 
登山者の持っていた”林檎”に生唾を飲みながら下山。

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