北岳バットレス/第4尾根

岳樺クラブ/クニさん43歳、杉47歳


<山行日> 2000年7月2日(日)<記録> 杉



こんちは、
杉@韮崎 岳樺クラブです。
土曜日、日曜日はいい天気に恵まれましたね。
6月は、みずがき十一面岩と三ッ峠で2回も雨のクライミングに
泣きましたが、今度こそ、充実のクライミングを楽しんできました。
四尾根そのものは、非常にやさしいクライミングですが、取り付きまでが
長いことと、山頂からの下りが、日帰りでやる場合の核心ですね。

杉@韮崎 岳樺クラブ

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        2000年7月2日(日)北岳バットレス四尾根(日帰り)     
                                
1概要
  梅雨の晴れ間を捉えて、日帰りで北岳バットレス四尾根を登ってきた。
下部岩壁と四尾根取り付きまでが核心だったが、混雑も少なく快適に楽しめた。
17時間行動は疲れたし、筋肉痛もあるが、充実した山行だった。

2記録
  <日時>7月2日(日)
  <メンバー> クニさん43歳、杉47歳
  <天気> 晴れ <山域>南アルプス北部 北岳
  <参考>日本登山大系<南アルプス>、ROCK&SNOW<99年秋号>
  <時間>
    3時韮崎出発、4時20分広河原、7時バットレス沢出会い、8時bガリー
   11時40分四尾根取り付き、14時50分登攀終了、15時45分山頂
  21時20分広河原、22時40分帰宅。

3詳細
  4時20分に広河原を出発、順調に高度を稼ぎ7時にバットレス沢出会い。
8時前にbガリー下についた。残雪が多く取り付きまではフラットソールで
キックステップであがる。1ピッチ目は私がリード。bガリーの大滝がいまいち
はっきりしないので、右の狭いルンゼをあがる。Aガリーでなくルート図にはない。
2ピッチ目はクニさんがリード。15mほどのフェースが難しそう。ここには残置
も腐ったハーケンが2個あるだけ、キャメロットを利用する。この上を適当に上が
っていき横断バンドの踏み跡に出た。すぐbガリーと合流する。cガリーは雪渓が
かなり残っていたし、相変わらず岩の堆積が多い。

 普通四尾根は大テラスが取付きであるが、今回は2ピッチ下からスタートした。
1ピッチ目は私がリード。右に回り込んで垂直な壁を上がる。
ロープの流れが悪いので潅木でピッチを切った。2ピッチ目はクニさん。
上のコールが全然通らない。下のコールは聞こえていたらしい。
3ピッチ目が、本来の四尾根のスタートである。
ここで、先行する3人パーテイーに追いついたので、昼食とした。
ここから、まずは私がリード、以後はつるべで適当にリードを交代して登る。
ちょっと渋滞気味であるが、天気もいいし、はるか下方の大樺沢の残雪と日曜日の
昼すぎに、下ってくる登山者を眺めて楽しむ。
 V級といわれる核心もフラットソールでは楽勝でリード、上のリッジも左右がス
ッパと切れ落ちているが、残置のボルトハーケンが多く不安はない。
懸垂個所でまたしばらく待つことになった。そういえば、去年の9月に来たときは
雨のクライミングで、寒かった記憶がある。今日は天気に恵まれ最高に楽しい。
懸垂後、クニさんリードで一気に、枯れ木テラスの下までロープを伸ばす。
9mm50mのダブルはこころ強い。次のリードは私に交代してファイナル。
固く握手して、ビールで乾杯。うーんうまい!乾いたのどにしみこんでいく。
下部岩壁から約7時間のクライミングだった。

 山頂で写真を撮ったのち、霧の切れ間に夕日に輝くお花畠を眺めた。
白根お池小屋前ではスープを作って飲んで大休止。途中ヘッドランプをつけて、
満天の星空の下をのんびりと下山した。ちょうど17時間行動だった。

4感想 
 青空と残雪に輝くバットレスのリッジにザイルを伸し、これぞアルパインという充
実の快適クライミング楽しんだ。梅雨の合間の晴れにあたり、ラッキーだった。
                             以上 

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