変形チムニー

NCC/安藤、片野


<山行日> 2000年6月7日(水)<記録> 安藤



 6月6日 新潟〜谷川
 新潟を19時半頃出発。一路谷川を目指す。
 山岳指導センターに着いたのは21時20分頃だったろうか?
 テントを持ってきたが、面倒なのでそのまま指導センターに泊まることにす
る。軽く呑んで就寝。

 6月7日 指導センター(4:15)〜一の倉出合出発(5:00)〜変チ取り付
き(6:15)〜変チ終了点(9:45)〜南稜テラス(11:30)〜出合(13:30)〜新
潟(16:00)

 軽く朝食を済ませて出合に向かうと、すでに写真屋がカメラを構えていた。
出合の橋はまだ雪に埋まっている。準備をして雪渓を詰めるが、やはりこの時
期はテールリッヂまでのアプローチが楽でよい。スニーカーでサクサク行ける。
 しかし、本当に雪が沢山残っている。おかげで、テールリッヂ末端が小さく
みえる。テールリッヂ途中のスラブ帯には新しいフィックスとボルトが設置さ
れていた。

 途中途中、双眼鏡で衝立を観察するが目立った崩壊は無かったように見える。
アブミの残置が二つあったが、残置した人はその後どうしたのだろうか?雪渓
の上にも目立った落石は2個ほどしか見受けられなかった。

 変チの取り付きにはエメラルド色のテープが残置されていて解りやすい。す
ぐ近く、中央稜よりにも古いビレイポイントがあり、どっちを使っても登れそ
うだ。50mザイルならば、2ピッチ目の途中まで行くことができ、ハーケン
で補強してビレイポイントを作る。これだと2ピッチでチムニーの下まで行け
る。チムニー下まではヒン岩〜安山岩が多くてフリクションが悪い。

 チムニー内のピトンは、利きが甘いものが多いが、ホールドもデカくて登り
やすかった。ペンキマーク?に導かれて、中央カンテに合流。浮き石にきめて
あるピトン、ペンキに導かれて核心のピッチへ。
 4畳半テラスに上がるピッチには、ピトンが豊富に打ってあるが、ハンマー
の挨拶に軽くおじぎをするものが多い。展望が素晴らしいピッチの後、烏帽子
岩基部をトラバースして終了。烏帽子岩周辺は蛇紋岩が多く、滑りやすくもろ
い(表面がオレンジ色っぽい石)。

 フィックスザイルをたどり、懸垂2回とクライムダウンで南稜終了点につく。
 凹状か中央稜位登っていこうかと思っていたが、どうもテンションが下がっ
てしまい、南稜テラスでお日和モード突入。3スラを流れ下るブロックが涼し
そうであった。

 ・・雪渓の状態・・
 テールリッジまでは特に問題なし。コップの大ハング下に不安定なブロック
があって今にも落っこちてきそうでした(双眼鏡で見ただけですけれど)。北
稜を下った後は注意が必要ですね。本谷やその上部にはまだブロックが残って
いて、頻繁に崩壊していました。まだしばらくは残りそうな感じでした。

 出合にはトイレ無し。駐車場も工事中なのか半分位しか使えません。
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