鹿島槍ヶ岳/東尾根

新潟クライミングクラブ/安藤、片野


<山行日> 2000年4月12日(水)〜13日(木)<記録> 安藤



 安藤@NCCです。

 半ば強引に時間を作って鹿島槍・東尾根に行ってきました。

 4月11日 21:00(新潟出発)〜0:30(大谷原)

高速で一路、大谷原へ。橋までしっかり除雪されている。この日は車中泊。

 4月12日 6:15(大谷原)〜8:40(一ノ沢の頭)〜14:20(北峰)〜15:20(南峰) 〜16:50(冷池)

 天気は良いのだが、風がやや強く折れた木の枝が舞っている。林道には土日 のものであろう、トレースが続いている。トレースと赤旗を追って、林道より 尾根に取り付くが、強風が背中を押してくれて何となく楽に?登っている感じ。  キックステップで登れる程度のクラスト斜面を一気に一ノ沢の頭まで上がる。 ここよりアイゼン、ハーネスを付けて、天狗尾根、爺ガ岳を左右に眺めながら、 ひたすら雪稜登り。

 これと言って不安定な場所、危ない箇所もなく、だらだら登っていたら「あ れ?第二岩峰だ!」。そう、第一岩峰はほとんどが雪に埋まっていたために、 気づかずに通り過ぎてしまっていた。「そう言えば、急な雪壁があったなぁー」 程度にしか記憶にない。

 取り付きより、ずーっと冷たい強い風が吹いていたために、雪も腐ることな く、あっという間に荒沢の頭に到着。この頃より、風の強さが尋常ではなくな り、しょっちゅう耐風姿勢で固まる。北峰-南峰間は黒部側より吹き上げてく る風で、ヘルメットが浮いて首が苦しい。石も飛んでいるし、体も一瞬浮き上 がる。どれだけ風が強かったかは、時間にも反映されている。

 南峰より冷池に向かう途中より、風も弱まり(とは言っても結構強い)ヘト ヘトになりながら、冷池山荘に到着。避難小屋に泊まろうと思っていたが、余 りにも臭かったので即却下!小屋脇に幕営する事とする。強風での時間ロスが 無ければ下山できたよなぁ。

 4月13日 9:15(冷池山荘)〜11:50(大谷原)

   下山だけなので、朝は7:30まで寝ている。昨日22時位よりかぜも弱まりぐっ すり眠れるが、やっぱり寝すぎである。おかげで頭が重い(酒のせいじゃない だろう?)。

 だらだらとお茶を飲んだり飯を食ったりで、出発は9時を過ぎてしまう。風 も無く、雪も締まって快適この上ないので爺ガ岳くらい登って帰ろうかと思っ たら、相方が嫌な顔をしたので、これも却下となってしまう。

 黒部を挟んで大きく見える立山、剱を背にして、西沢を下ろうとした頃、ヘ リコプターがやってきて、冷池山荘の上でホバリングし、我々をみている様子。 その後、鹿島槍のあたりをウロウロして飛び去っていった。

 西沢を尻ゼードで一気に滑り降り、デブリも少ないおかげであっという間に 西沢出合着。出合から大谷原までが雪が腐り始め、今回の山行の中で一番顎が 出た。

 :::カクネ里の様子:::

 左岸より少量のデブリが出ている以外は目立ったものはみられなかった。壁 の基部にも、ほとんどデブリはみられなかった。上から見る限り、シュルント などの割れ目はみられない。

 :::荒沢の様子:::

 天狗尾根よりデブリが多く出ている。壁の基部にはほとんどデブリはみられ ない。  簡単でしたが、こんなところで、失礼します。


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