谷川岳/東尾根

ARIアルパインクラブ/有持真人、福島猛、豊山孝子


<山行日> 2000年4月9日(日)<記録> 有持真人



 有持です。

 4月10日(月)から入山禁止になると言うこともあり、ギックリ腰 のリハビリも兼ねて、今シーズン最後の谷川岳に行ってきました。

<行動>

 指導センター(04:50)〜一ノ倉沢出合(05:40/05:50)〜シンセンのコル (07:10/07:45)〜国境稜線(09:12)〜谷川岳(09:25/10:00)〜西黒沢〜 指導センター(10:30)

 当初は、8日に入山する予定であったが、寒冷前線が通過するという 予報があったため、1日ずらして入山する事にした。

 天気は快晴、ある程度冷え込んでいるため雪面も丁度良い具合に固ま っている。夏道と変わらない時間で一ノ倉沢出合に到着。

 一ノ倉沢は、あちこちでなだれておりデブリがかなり出ている。テー ルリッジは半分岩肌が出ている。烏帽子岩、衝立岩にもほとんど雪は着 いていない。

 一ノ沢をシンセンのコルまでひたすら登が、雪面がクラストしている ので快適に高度を稼ぐことができる。

 シンセンのコルでは、先行の「トマの風」の3人パーティに追いつい た。第2岩峰で先に行かせてもらい、ひたすら登っていく。

 雪は適度に締まっているためラッセルも無く、展望を楽しみながら国 境稜線を目指す。第1岩峰は、右側のルンゼの雪が安定していたので、 岩は登らずにルンゼにトラバースをする事にした。

 国境稜線の雪庇の下について上を見上げてみると、大きく張り出して いる雪庇の末端で、オヤジが二人、乗り出すようにして写真を撮っている ではないか・・・・。

 雪庇が崩壊したらこっちも巻き込まれてしまうのは確実なので、下か ら怒鳴ってやるが、なぜ危険なのかがわかっていないらしく、悠々と撮 影を続けている。

 国境稜線に抜けて、もう一度怒鳴ってやったら、やっと気がついたみ ようで、慌てる様子もなく渋々移動していった。まったく何を考えてい るのだろうか???  国境稜線に抜けたのが09:12。雪が締まっていたので予想よりは 早い時間で登攀が終了した。

 私は、ここまで重い思いをして担いできた、兼用靴とショートスキー で山頂から西黒沢を滑降する。

 気温が高くなってきたので、雪も程よいシャーベット状で、快適に飛 ばして行く。さすがに早い。のんびり滑っても、約30分程度で駐車場 に到着した。

 まだ10:30だし、徒歩の二人が降りてくるまでには時間があるの で、ロープウェイで天神平まで登り、下までつながっているロングルー トを1本滑る事にする。

 今日は、天気も良いし、今シーズン最後の谷川を満喫する事ができた。


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