富山県警が開発に協力したザ・ノースフェイスの新作ジャケット

“伸縮する”ゴアテックスを採用。

 富山県警が開発に協力したザ・ノースフェイスの新作ジャケット

 “雨露を表面で弾き、内側からの発汗に伴うムレを放出する”という、防水透湿性素 材の分野を確立させたゴアテックス。1969年の誕生以来、改良が続けられており、今 日、その分野の頂点に位置すると言える。そして99年秋、飽くなき研究により新たな 進化を遂げたストレッチャブル・ゴアテックスが登場した。従来からの防水透湿性能 に、伸縮性が付加されたものだ。

 本題の前にゴアテックスの生地構造を理解しておくと、ゴアテックスの防水透湿性は メンブレンという薄い膜によって得られる。生地にするには、メンブレンを基布(布 地)とラミネート(張り合わせ)し、傷からメンブレンを守る必要がある。表地と内 貼りでラミネートしたものが3レイヤー。内貼りが無く縫製時に裏地を付けるのが2レ イヤーとなる。

 もともとメンブレンには、若干のストレッチ性があった。が、基布とラミネートの際 の接着剤にそれが備わっていなかった。そこで、生地を供給するゴアテックス社と、 ウエアメーカーのゴールドウィン社とが2年に渡り研究。3種の素材に改良を加え、 身体の動きに追従するタイプが完成した。

 耐久性と運動性の実証に協力したのは、富山県警山岳警備隊。世界有数の山岳救助チ ームの猛者達である。98年の11月から99年3月まで使用して、極限での劣化状況を綿 密に調査した。これはハードユーザーの酷使条件を研究して、いち早く製品へフィー ドバックする確実な方法。

 山のプロ達によって、究極の性能が新たに加味されたのである。

■ ザ・ノースフェイス NP-2952 マウンテンレスキュージャケット 49800円 引き裂きに強いナイロンと軽量なポリエステルリップを基布に採用した3レイヤー構 造。肩胛骨から腕、腰にストレッチャブル・ゴアテックスを使用する。

■ ザ・ノースフェイス NP-2982 マウンテンレスキュービブ 45000円 雪原での運動量を考慮し、ほぼ全面がストレッチャブル・ゴアテックス製。ジャケッ トと同様、立体断裁仕上げだ。

問い合わせ:ゴールドウィンお客様相談室 エ03(3481)7266

(グッズプレス 11月号)

 ACHP編集部


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