中国のチョンムスターグ/早大山岳部偵察隊が成功

 幻の山「一世紀ぶり」撮った

中国のチョンムスターグ、早大山岳部偵察隊が成功

 約百年ぶりに幻の山を撮影−早大山岳部が来夏の遠征を計画している中国・崑崙山脈 の未踏峰チョンムスターグ(6962メートル)の偵察隊がこのほど帰国した。外国人で は第二次世界大戦後初めてこの地域の奥深くに足を踏み入れ、同峰の写真を撮った。

 五月中旬から約2週間かけ、同大学山岳部OBの稲葉英樹さん(35)と木野広明さん (35)の二人が、頂上まで直線で約25キロの地点まで分け入った。6月5日、わずかな 晴れ間を逃さず同峰を撮影したが、間もなく山並み全体が雲に覆われてしまい、同峰 は二度と姿を見せなかったという。

 1897年、現地を測量に訪れた英国人探検家が、同峰とみられる山を撮影して探検記に 掲載したのがこれまで「唯一の写真」とされていた。

 登山隊を阻む大きな理由はアプローチの難しさにある。標高4500メートルを越える不 毛の高原砂漠や氷河の雪解けで川が氾濫するなど難所の連続。1988年に挑んだ京大隊 は今回の撮影地点より遙か手前で引き返している。(7月16日 朝日新聞 朝刊)

 同峰は新疆ウイグル自治区とチベット自治区の境界線上にあります。世界には政治的 にまだまだ未踏峰が有るものですね。

(ACHP編集部)


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