アセトアミノフェン、高山病の頭痛に有効

秋田@彷徨倶楽部です。

アセトアミノフェン又はイブプロフェンが高山病による頭痛の緩和に
有効であるとの臨床試験結果報告されました。

ネパールの約4,600mの地点で頭痛を訴える登山者74人を対象に
アセトアミノフェンとイブプロフェンを比較したところ、頭痛の症状の
緩和は同程度だったとのことです。
アセトアミノフェンはイブプロフェンに比べて、吐気の副作用が少ないと
されています。

詳細は、Journal of Emergency Medicine 5月号に掲載されている
とのことなので、もとの論文を入手して再度報告します。


秋田さん、こんにちは。黒澤と@猫の森、です。 > アセトアミノフェン又はイブプロフェンが高山病による頭痛の緩和に > 有効であるとの臨床試験結果報告されました。 はじめにお断りしておきます。以下は秋田さんの投稿に反論するモノでは無いことを ご承知の上お読み下さい… 高所経験者の間には「痛み止めの種類による効果は個体差がある」という経験論が一 部にあります。例えば、バファリンが効いてサリドンが効かない人…或いはその反対 …こういう事例が高所には数多くあります。 今回の実験結果は傾聴に値するものだとは思いますが、とかく高所初心者は「では、 今まで歯が痛むとイブプロフェンだったが、今年行く高所にはアセトアミノフェンに しよう」という短絡的な選択をしがちです。金科玉条…これさえ守っていれば大丈夫 という固定的な思考方法は高所登山の一番の敵(最初のハードル)です。 痛み止めなんか使ったことがないよ…という、丈夫な方(笑)はともかく、日頃愛用 (?)している痛み止めがあれば、それも荷物に入れていく…という具合に、なるべ く柔軟な考え方をされるよう、これから高所へ向かう方におすすめしたいです。 同様の理由で、ダイヤモックス(※)なども、使用には慎重に…出来れば国内で数回 服用して、異常が出ないかどうか医師の健康診断を受けるくらいの慎重さがあった方 がいいです。高所に弱い体質などというモノは存在しませんが、先/後天的な内臓疾 患(例えばネフローゼ)など、日本にいると気が付かないモノが結構あり、そういう のがたまたま初めて高所へ行ったときに出るようです… (※利尿剤の一種…循環機能を促進するので、順応が早く進むと言われているが、当 然、心肺への負担も大きい。1994年のアラスカ遠征時に、これを服用していた隊から 肺水腫の患者が出た事故を聞いた) 以上、年末のアコンカグアに向けて、自分の「おさらい」も兼ねて書いてみました。 お気づきの点があれば、ご指摘いただけると幸いです… _(^^)_
信大OBの花谷と申します。 高所のことが書かれていたので、興味深く読ませていただきました。 あまり経験はありませんが、思ってることを。 > 高所経験者の間には「痛み止めの種類による効果は個体差がある」という経験論が一 >部にあります。例えば、バファリンが効いてサリドンが効かない人…或いはその反対 > …こういう事例が高所には数多くあります。 僕もそのように感じます。 バファリンは効くけど、セデスは効かなかったり。またその逆があったり。 >これさえ守っていれば大丈夫 >という固定的な思考方法は高所登山の一番の敵(最初のハードル)です。 おっしゃるとおりですね。 その時その時で対処法が全然違ったりもしますし。 お守りのように薬を持っていたって、根本的な高所順応がしっかりできてなかったら かえって危険を引き起こすということも考えられます。 ですから、やはり基本はゆっくりとしっかりと高所順応していく必要があると考えています。 体の変調を、薬で押さえ込むのは個人的には抵抗があります。 調子が良ければ登る、ダメなら下る。 ただ、僕も薬の使用を非難しているわけではありません。 要は誰かが言ってたから安全、というわけじゃなくて ちゃんと納得いくデータと経験があって初めて使用に踏み切れるものだと思います。 使い方を誤るととんでもないことになりかねないですからね。 個人的には7000mとかの高所順応よりも、 4000mラインの標高の順応が大切だと考えます。これは登る山の高さに限らずです。 足元を固めてないと上に行ってもぐらつくだけだというのと同じで、 最初の順応をしくじったらさらに上の順応は勝ち取れません。 逆に時間をかけて4000mくらいに空気に慣れたら、 あとは意外とすんなりと上がれるものだと思ってます。 まあ、6000mの壁とよく言いますが、 これも6000mで泊まるとなれば別ですが、一日で往復する分には 個人差はありますが、登れるんじゃないかと思います。 しかし、6000m台で泊まるとなるとまた別の話で、やはりその辺が壁なのかなあって思います。 ダイアモックスについてですが、 これを飲むと僕は手足の末端がしびれて、顔もぴりぴりします。 これが嫌で、ダイアモックスは飲まないようにしています。 あと、個人的な話ばかりで申し訳ないのですが、 高所順応は2週間くらいで消えるような気がします。 これは一冬富士山に登って感じたのですが、 山頂に滞在するのは3週間に1回です。毎回頭がボーっとしたり眠たかったりします。 その時に順応が消えてるなあって感じるのですが、翌朝になったら治っています。 順応は消えてるけど早く順応する、という感じだと思います。 このことを「順応してる」と解釈するなら順応は消えてないんでしょうが。。。 これもフィーリングでしかないんですけどね。 最近は薄い空気にはかなり敏感になってきて、5合目に上がる時に車を運転していると、 だんだん空気が薄くなるのを感じるようになりました。 2000mくらいから感じますよ。歩いて上がると別ですけど。 個人的、しかも「〜な感じ」という内容ばかりですいません。 いつもこんな感じ(笑)です。 では。
秋田@彷徨倶楽部です。 先のアミノアセトフェンの件は、最近目にした「情報」として このMLに流しました。 その取捨選択は当然のことながら個人の自由です。 花谷さんから高所順応の話題が出ましたので、 みなさんすでにご存知かと思いますが、 シンポジウム-高所登山の魅力とはなにか「21世紀に向けて」 〔(社)日本山岳会高所登山研究委員会編〕 という資料が発行されていますのでご紹介します。 この資料の中には、8,000m峰に登頂経験のある日本人登山者 に行った、高所順応に関するアンケート調査の結果がまとめられています。 私は興味を持って読みました。 興味のある方はこちらをご覧下さい。 http://marumeno.hp.infoseek.co.jp/index-L.htm

花谷さん、こんにちは。黒澤と@猫の森、です。 > ただ、僕も薬の使用を非難しているわけではありません。 > 要は誰かが言ってたから安全、というわけじゃなくて > ちゃんと納得いくデータと経験があって初めて使用に踏み切れるものだと思います。 > 使い方を誤るととんでもないことになりかねないですからね。 薬は、どんな薬でもいちおう効能がありますが、効能は「結果を保証するモノではな い」ということだと考えています。例えば、よく効くと言われているカムも、セット が拙ければ金属の固まりに過ぎません… (^^; > 個人的には7000mとかの高所順応よりも、 > 4000mラインの標高の順応が大切だと考えます。これは登る山の高さに限らずです。 これ、一番大事なポイントだと思います。4000mって高度は、人間が常時生活できる 限界(例:ナムチェバザールの標高がだいだい4200mです)と考えられますから、こ の高さにきちんと順応しないとそこから上では「強く行動することは出来ない」と思 います。 逆に、日本人はこの高度までを簡単に考えすぎる傾向があります。富士山に登った経 験から「3700m迄は大丈夫(※)」だと思って、この高度までは簡単に上がってしま うようですが、例えばアラスカの例では、アメリカ人のガイドを見ていると、2500m から一旦3000mを往復して2500mで一日休養しています。 彼らの認識では、高所は2000m超から始まっているようです。計算してみると実に理 にかなっているのですが、日本人の僕から見ると、流石にまどろっこしいです。ああ やれば、さらに楽なんだろうなと、いつも感じていますけど… (^^; (※同様、モンブラン登ったから4000mまでは大丈夫…という人も多いですが、この 手合いが一番危ない様に思えます… (^^;) > まあ、6000mの壁とよく言いますが、 > これも6000mで泊まるとなれば別ですが、一日で往復する分には > 個人差はありますが、登れるんじゃないかと思います。 > しかし、6000m台で泊まるとなるとまた別の話で、やはりその辺が壁なのかなあって思 > います。 僕は、4200mから、6200mを一日で往復するスタイルを想定していましたから、4200m から5000m台を三往復しました。おかげで、アタックの日は5500m超でも平地を歩いて いるのと同じ様な感覚で行動できましたが、あの感覚で行けば、7000m超でも同じだっ たのかもしれません。まあ、ここら辺の感覚は、今年アコンカグアで証明してこよう と思っています… (^^)v > ダイアモックスについてですが、 > これを飲むと僕は手足の末端がしびれて、顔もぴりぴりします。 > これが嫌で、ダイアモックスは飲まないようにしています。 実は、この薬については「怖い」の一言で、口に含んだこともありません(笑) 頭痛薬を使うのは、自分のコンセントレーションを途切れさせないためであって、本 当の意味での順応とは違うと思っています。利尿剤を使うくらいなら、もう少し他に 安全な「鍛え方」があると思います。 > あと、個人的な話ばかりで申し訳ないのですが、 > 高所順応は2週間くらいで消えるような気がします。 経験的には…ある高度に順応してから3〜5日くらいが一番強く動けました。 順化と、自分の体力の「残量」みたいなのの折り合いを付ける辺りが一番難しいです …特に大所帯だとそうそう、わがままも言えませんから… (^^; 僕の場合は、逃げた女房と二人だけだったんで、好き放題やれましたから…その意味 では彼女に感謝してますね…今は、山野井君とか、羨ましいです… (^^) > 最近は薄い空気にはかなり敏感になってきて、5合目に上がる時に車を運転していると > 、だんだん空気が薄くなるのを感じるようになりました。2000mくらいから感じますよ > 。歩いて上がると別ですけど。 僕の場合、身体が出来上がってくると、2000mを超えるちょっと前で一回、2400mに近 づいたところで一回、2800mで…という具合に、およそ400mおきに軽い頭痛が来て、 4000mを超える辺りで唇が冷たくなる感じがします。 全ての人が、同じように感じるとは限りませんが、こんな具合に、自分の体に起こる 変化を感じ取って、適切な行動をすることが良い(楽な)ようです。 順化がうまくいけば、ノーマルは日本の山よりはるかに易しいです。逆に、順化に失 敗すると、屈強の男が赤ん坊にも劣ります。 僕の場合、最初の高所でそういう痛い目に遭いましたので…なかなか、痛い目に遭う までは実感として感じないんですけどね… (^^;
花谷です。いろいろ勉強させてもらっています。 > 全ての人が、同じように感じるとは限りませんが、こんな具合に、自分の体に起こる > 変化を感じ取って、適切な行動をすることが良い(楽な)ようです。 同感です。 やはり自分の身体のことは自分しか分からないものだと思います。 それを敏感に感じ取れるように、ふだんからしっかり自分の体と会話しないとダメですね TOSHIHIRO> 僕の場合、最初の高所でそういう痛い目に遭いましたので…なかなか、痛い目に遭う TOSHIHIRO> までは実感として感じないんですけどね… (^^; 山登りって、死なない程度の痛い思いをすると理解が早いですよね(笑)。 いろいろとありがとうございました。

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