各地で早くも「冬便り」

台風の影響で北風が入り込み、各地で早くも冬便りです。

◆北アで初氷 北穂高岳、過去20年で最も早く

北アルプス・北穂高岳(三、一〇六メートル)の頂上直下にある北穂高小屋周辺で二
十一日、初氷を観測した。昨年より十一日早く、ここ二十年ほどでも最も早いとい
う。

小屋の経営者の小山義秀さん(34)によると、同日朝、小屋の前の水たまりに厚さ
一・五センチの氷が張っているのを見つけた。小屋が設置している温度計は、最低気
温氷点下三度を記録。過去二十年ほどの間で、初氷の観測が最も早かったのは八月二
十七日ころという。昨年は九月一日だった。

北穂高小屋の宿泊者はこの日三十五人。二十日夕方から気温がどんどん下がったた
め、ストーブをつけて暖を取ったという。

二十一日の県内は日中も気温があまり上がらず、最高気温は長野二二・八度(平年比
七・五度低)、諏訪二三・二度(同五・五度低)、松本二四・九度(同五・四度低)
など九月上中旬並みになった。8月22日 信濃毎日新聞)

◆もう冬です! 北海道大雪山系で初雪 1974年以来、最も早い記録

北海道・大雪山系の黒岳(1984メートル)と旭岳(2290メートル)で、初雪
が降ったことが22日までに確認された。層雲峡ロープウエーによると、黒岳の初雪
は記録を取り始めた1974年以来、最も早い記録という。

同社によると、黒岳の初雪は21日午後5時半ごろで、雪は約10分間降り、一時
うっすらと積もったが、すでに解けたという。

また、旭岳ロープウエーによると、22日早朝、職員が北海道で最高峰の旭岳に、8
合目付近までうっすらと雪が積もっているのを確認した。旭岳山頂付近は雲が多く、
気象台から目視での観測はできないため、初冠雪とは正式に記録されていない。

同ロープウエーの職員は「観光客も寒くてすぐに降りて来てしまう。今、満開の秋の
花や今後の紅葉の色付きが心配」と話していた。(ZAKZAK 2002/08/22)

◆立山みくりが池で初霜観測 最低気温は2.3度

立山・みくりが池(二、四〇〇メートル)の近くで二十二日、初霜が観測された。遊
歩道わきの斜面にあるシラタマノキの葉を縁取るように、白い霜が降りているのを、
午前六時半ごろ、みくりが池温泉従業員の堀田信一さんが、写真撮影した。

立山黒部貫光室堂営業所の気象データによると、この日の室堂の最低気温は二・三度
(午前零時すぎに記録)だった。富山地方気象台は「一般的に気温が三度以下で無風
が霜の降りる条件」と話している立山一帯は終日晴天で、約五千六百人の観光客が、
すがすがしい山の景観を楽しんだ。

立山の室堂は十九日まで最低気温が一〇度以上の日が続いたが、二十日が五・四度、
二十一日が二・五度と冷え込む日が続いた。堀田さんは「室堂周辺はこれから草紅葉
が始まり、九月二十日すぎから紅葉のピークになりそう」と話した。(8月23日 
北日本新聞)

ACHP編集部

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