雨で地盤ゆるむ?キャンプ場の落石

テントで寝ていたら、突然直径70センチの岩が落ちてきた−−。足和田村の西湖近
くの「サンレークキャンプ場」で17日未明に落石があり、テントの家族連れら3人
が重傷を負った。夏休みの行楽地で突然起こった事故に、訪れた宿泊客らは「こんな
ところで落石があるとは」と驚きを隠せない。このキャンプ場での落石事故は初めて
だという。

富士吉田署は事故原因を調査中としているが、キャンプ場の管理人によると、16日
昼から同夕までに断続的に強い雨が降ったことにより斜面が緩み、浮石となった岩が
転落した可能性がある、としている。

事故当時の様子について、近くでキャンプをしていた男性は「けがをしなかった子が
『助けてください』と別のテントにかけこんでいた」という。都内からウインドサー
フィンに来た女性会社員(40)は「子どもの泣き叫ぶ声がして起きたら、救急車が
やってきた。たまたま宿泊していた看護婦の人がけがをした女性に声をかけたが、し
ばらく意識がなかったようだ」と話す。多くの宿泊者が岩が落ちてきたことにびっく
りした様子だった。

同キャンプ場は82年オープン。管理人は「接している山の斜面も急ではないし、今
までこのような落石事故はなかった」と話す。今後については「珍しいケースなの
か、今後も起こりうるケースなのかを調べて対応したい」としている。(8/18
asahi.com 山梨)

ACHP編集部

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