新刊、ビデオの紹介

ビッグ・ウォール
(ビッグウォール)
 
ビッグコミックに不定期連載されていた山岳コミックが単行本になりました。
アドバイザーとして山野井泰史氏が監修しており、なかなかリアルな描写になってい
ます。

鎌田 洋次 横溝 邦彦   

■内容紹介■
人はなぜ命を賭して山に登るのか。壮大な自然を前に、ある者は己の無力を知り、あ
る者は生きる勇気を得る。山をめぐる7つの物語

■書誌データ■ 本体価格 619円

ページ数 240ページ

判型 B6判ソフトカバー装

初版発行日 2000/05/25

ACHP編集部

●レスキュー人生「篠さん」 山岳ヘリ救助 ビデオに

ヘリコプターによる山岳遭難救助の第一人者で、今年一月に救助中の事故で亡くなっ
た篠原秋彦さん=南安曇郡穂高町=の業績を伝えるビデオ「レスキュー」を山仲間ら
が制作し、十日、発売した。篠原さんが撮影した救助活動の映像のほか、助けられた
人や同僚のインタビューを収録。山岳遭難救助にかけた人生の軌跡をたどっている。

篠原さんはヘリ運航会社社員として遭難救助を始め、一昨年に自ら会社を設立。二十
八年間にわたる活動で二千人以上を救った。一月六日、北アルプス・鹿島槍ケ岳で遭
難者をヘリで救助中、転落して亡くなった。五十四歳だった。

ビデオ制作は、山仲間や同僚が「篠さんの頑張りを記録に残そう」と計画。篠原さん
が救助活動中に撮った二百本を超えるビデオを妻の美恵子さん(46)から借り、編
集した。

救助された後に山とのかかわり方を模索する人や、篠原さんの遺志を継ぎ遭難救助に
携わり続ける人たちの姿も収めた。

映像は、篠原さんが「最も過酷だった」と話していた九九年厳冬の奥穂高岳での救助
活動など、緊迫感と臨場感にあふれる。「よく頑張った、もう大丈夫だ」と、救助し
た直後に力強く遭難者を励ます篠原さんの肉声も伝えている。

「一人でも多くの人に見てもらい、山岳遭難防止に少しでも役立てば」と美恵子さ
ん。制作を統括した同町の会社社長高橋和之さん(59)は「山に登る人は遭難の現
実を、登らない人も篠さんの生きざまを見てほしい」と話している。

ビデオは四十三分で、価格は五千円(税込み)。平安堂書店(一部店舗を除く)で販
売し、カモシカスポーツ(電話0263・82・1511)で通信販売も受け付けて
いる。(6月11日 信濃毎日新聞)

ACHP編集部

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