登山時の健康 無線でチェック 信越総合通信局が試験

県内の山岳で中高年登山者の遭難が増えていることから、信越総合通信局は、安全な
登山を支援する無線通信システムの導入に向けた試験を始める。中高年登山者に健康
状態をチェックする無線端末を装着、データ送信してもらう試験などを通して可能性
を探り、山岳関係者ら関係機関に提言する方針。

同通信局、信大医学部、県教委、大手メーカーら十七人で調査研究会を構成。今月三
十日に松本市の信大病院で初会合を開き、通信システムの仕組みや調査日程などを話
し合う。

県警のまとめだと、昨年の山岳遭難者は百六十一人で、うち四十代以上の中高年層が
75%の百二十一人を占めた。石川哲夫局長は「事故の原因をみると、疲労や病気、
体力過信などがある。中高年登山者の健康状態をデータ送信して安全な登山ができる
仕組みをつくりたい」と話した。(7月10日信濃毎日新聞)

ACHP編集部

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