残雪にこだま 夏山への招待 中ア千畳敷で開山式

中央アルプス宝剣岳(二、九三一メートル)直下の千畳敷で二十八日、夏山シーズン
を前に駒ケ根市観光協会主催の開山式が行われた。晴れ渡った空の下、南りょうを挟
んで隣り合う木曽郡大桑村の大桑アルプホルンクラブの演奏が、残雪のカールに澄ん
だ音を響かせた。

ホテル千畳敷によると、一帯の積雪量は冬の間は例年並みだったが、ここ一カ月ほど
で急速に解け、安全祈願祭をした駒ケ岳神社周辺は五〇―六〇センチ程度で、最も深
いカールの底でも一・五メートルほど。ハイマツも所々でのぞいており、例年七月下
旬から迎えるお花畑の見ごろも「少し早まるのでは」という。

同協会によると、千畳敷には通年運行のロープウエーで年間三十五万人前後が訪れて
いる。

宝剣岳を背に演奏する大桑アルプホルンクラブのメンバー(5月29日 信濃毎日新
聞)

ACHP編集部

★ お知らせへ戻る ★ INDEXへ戻る