名張MCの岩場の整備

村岡@京都(明後日から富山)です。

関西方面の方々へ注意事項があります。

先日名張MCの岩場の整備に行ってきました。
この岩場、クラックの練習として利用されている方も多いと思います。
整備の際、各ルートの状況を観察し、メモリアルクラック周辺が下記の通り、大変危
険な状況になっていることが判りました。

@中間テラス下のハングは風化が進み、一部クラックに沿って土砂が噛んだ状態に
なっている。つ
まり、何時岩が剥離してもいい状況になっている。
A中間テラス左脇も、石のブロックを積み重ねただけの状態になっている。(この部
分でピラーが折れかけている、専門用語でいうとバックリングを起こしている)


現時点では、メモリアルクラックの登攀は大変危険な状況です。
同ルートの登攀の自粛をお願いいたします。
また、隣の平和クラックを登る時にも充分に注意してください。
出来ることならば、メモリアル・平和クラックの両ルートとも登攀自粛をして頂きた
いと、判断します。


追伸
整備した際に、不要なボルトを撤去しました。
特に、リングボルトについては、出来る限り撤去いたしました。
名張のような軟らかい岩質(溶結凝灰岩?)には、リングボルトのような短いボルト
は全く効きません。
ハンマーで、2〜3回軽く叩いただけでも抜ける物がありました。
整備もした(終了点にケミカルアンカー設置)事ですし、リングボルトは今後、使用
しないようにお願いします。

個人的には、リングボルトの使用は何処の岩場においても全面的に控えてもらいたい
と考えます。
リングの強度が低いからです。あくまで前進用の支点であるという認識を持ちましょ
う。

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