雪の回廊に春走る アルペンルート部分開通

昨年十二月から約四ヶ月間冬季運休していた立山・黒部アルペンルートの立山ケーブ
ル(立山−美女平)と高原バス(美女平−弥陀ケ原)が十日、運行を再開し、立山に
春が訪れた。アルペンルートは二十日に全線営業が始まり、雲上観光のシーズンが本
格化する。

ケーブルカーは観光客第一陣や山小屋関係者を乗せて立山駅を出発、約七分で美女平
(九七七メートル)に着いた。

美女平を出た高原バスは、ヘアピンカーブを抜けて弥陀ケ原(一、九三〇メートル)
まで走行。左右に連なる雪の壁の向こうには、広大な雪原が広がった。徐々に雲が少
なくなっていき、白銀の連峰が青空に映えていた。暖冬の影響で、弥陀ケ原の積雪は
四・五メートルと、昨年の運行再開時よりも二メートル少なかった。

立山黒部貫光では今シーズン、昨年よりやや多い百十万人の観光客を見込んでいる。
(4月11日 北日本新聞)

ACHP編集部

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