乳穂ケ滝の氷柱、今年は無理?

凍った滝の形で豊凶を占う西目屋村の乳穂ケ滝氷祭が十七日、行われる。今年は暖冬
の影響で氷柱の伸びがいまひとつ。氷台とドッキングしないまま祭りを迎えそう。村
は祭りを盛り上げようと九日から滝のライトアップを開始。闇(やみ)夜に浮かぶ滝
が幻想的な世界を醸し出している。

乳穂ケ滝は、田代名坪平の岩木川沿いにあり、切り立った三十三メートルの岩肌から
銀糸のように流れ出る水が毎年凍結。二月の第三日曜日に行われる乳穂ケ滝氷祭で、
氷柱の出来具合でその年の豊凶を占う。

今冬は昨年十二月中旬から氷柱が順調に伸び始め、一月に入って「あと数十センチで
氷台とドッキング」と期待が膨らんだが、暖気でポッキリと崩れ落ちてしまった。

昨冬の氷柱は一度崩れ落ちた後、祭り前に再結氷しただけに、今年も期待がかかっ
た。十四日現在で氷柱は滝上から四、五メートル伸びており、ドッキングは難しそ
う。(2002年2月14日(木)   東奥日報)
ACHP編集部

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