「挑む 守る 冬山」 馬場島にみる

天を突くような鋭峰を持つ北アルプスの剱岳。年末年始の6日間を剱岳のふもと、上
市町伊折の「馬場島」で過ごした。

新年を山頂で迎えようと、28パーティーの116人が冬山に挑んだ。しかし、年越
しにかけて、山頂付近は吹雪で荒れ模様となり、多くのパーティーが引き返さざるを
得なくなった。

登山口となる上市署馬場島派出所には、頂上を目指す山男たちが集い、彼らを見守る
県警山岳警備隊員がいる。

12月31日。あるパーティーに同行し、松尾平を目指した。約1メートルの雪をか
きわけていく。はるか前方に剱岳本峰がかすむ


3日東京登山パーティー代表から上市署に救助要請が入った。無線やシャベルなどを
持ち、重装備に身を固めた山岳警備隊員が捜索に向かう


2日、剱岳山頂を目指していた登山者が下山し、派出所に立ち寄った。悪天候のため
頂上へのアタックは断念。それでも、ひとときの暖に話が弾む


遭難者の発見に役立つ電波発信機「ヤマタン」。県自然保護課が独自に開発した。登
山者は派出所で1つずつ受け取り、首から下げる


剱岳の玄関口にある馬場島派出所。毎年、12月1日から翌年5月15日まで、5人
の山岳警備隊員が常駐し登山者の安全を守っている
 (1/8 asahi.com 富山版)

ACHP編集部

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