エーデルワイスの大量増殖に成功 岩手の高校生ら

増殖させたエーデルワイスを切り分け、試験管に移す生徒ら=岩手県滝沢村の県立盛
岡農業高校で

欧州アルプスの山中に咲くスイスの国花エーデルワイスの大量増殖に、岩手県滝沢村
の県立盛岡農業高校の生徒らが成功した。北上山地の主峰、早池峰(はやちね)山
(1917メートル)や北海道のごく一部山域にだけ咲くハヤチネウスユキソウなど
ウスユキソウ全般に応用できる独自の培養法だ。

研究に携わったのは生物工学科の小山田智彰教諭(36)が指導するハヤチネウスユ
キソウ保護研究班の1、2年生15人。入山者による踏みつけや盗掘などで、ハヤチ
ネウスユキソウが危機にあると知ったのが研究のきっかけだった。

早池峰山全体が天然記念物に指定され、一木一草まで採取が禁じられているため、同
一種のエーデルワイスの種子をスイスから取り寄せた。

茎の先端の成長点を取り出して増殖させ、病原菌を持たない健全な親株を作った。ス
イス産ミネラルウオーターの成分を分析してアルプスの環境を試験管内に再現。養分
が平地の10分の1ほどの高山の土壌と同じ培地も作った。

この方法で、株数を30倍以上に増やした。土に植え直した後も、順調に育ち、今で
は約500株に増えている。

植物増殖研究の第一人者、北海道大大学院の大沢勝次教授(園芸学)は「ほかにない
ユニークな方法で、非常に貴重な成功例。試験管の中の成功にとどめず、成果を山に
返し、希少種を絶滅から救えれば素晴らしい」と期待する。(10月24日 asahi.com
16:11)

ACHP編集部

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