世界岳都会議開催

◆世界岳都都市会議松本で開幕 芸能祭で盛り上げ

松本市での「2001世界岳都都市会議」開幕を前に六日、市内で「世界岳都郷土芸
能祭」など関連イベントが始まった。海外参加都市の民族芸能などが披露され、七日
の会議開幕を盛り上げた。

芸能祭は松本城中央公園に設けた野外ステージで、フランスやペルーなど海外五グ
ループを含む十一団体が公演。松本の姉妹都市カトマンズがあるネパールの横笛奏者
二人は軽妙な演奏を披露し、観衆も手拍子でこたえた。姉妹都市提携三十周年となる
岐阜県高山市の人たちは、直径二・四メートル、重さ二トンの巨大太鼓を演奏した。
二日目は、世界岳都都市会議会場の県松本文化会館で行う。

同市Mウイングでは、日本の登山隊の記録映画などを上映する「松本山岳映画祭」が
二日間の日程でスタート。アルプス公園内のアルプス山岳館では七日から、皇太子さ
まが撮影した山岳写真や山岳画家茨木猪之吉さんの水彩画、スケッチなどを公開する
特別企画展が始まる。

軽妙な横笛演奏などが披露された世界岳都郷土芸能祭=松本城中央公園(10月7日 
信濃毎日新聞)

◆山の恵み、まちづくりに 松本の岳都都市会議

「2001世界岳都都市会議」は七日、三日間の日程で松本市の県松本文化会館で開
幕した。ウインタースポーツや登山など、山岳リゾートに立脚する十三カ国の十九市
村が参加。自治体代表者による首長会議、山岳・観光関係者が論議する専門家会議が
それぞれ始まり、環境保護と登山の振興、山岳の恵みを生かしたまちづくりなどを
テーマに話し合った。

開会式には一般市民も含め約千八百人が出席。同会議名誉総裁の高円宮さまは「二十
一世紀の環境問題と、その中で人間がどう生活していくべきかについて、示唆に富ん
だ結論を期待します」とあいさつされた。

参加都市はシャモニー(フランス)、カトマンズ(ネパール)など海外十三都市と、
国内六市村。首長会議でデンバー(米国)の代表者は「中枢同時テロの影響で、空路
で訪れるリゾート客の減少が心配されている」と報告。国立公園内に位置するバンフ
(カナダ)は「高度な下水処理施設で、使った水は成分まで自然に近づけてから放流
している」と発表した。

八日も討議を継続、午後に「松本宣言」をまとめ、成果を発表する。(10月8日 信
濃毎日新聞)

ACHP編集部

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