「地雷除去」訴え、日本百名山巡り

「地雷除去」訴え、日本百名山巡り――英の3青年
 企業などと賞金を契約 

《写真》 乗鞍岳山頂に到着し、満面の笑みを見せるデービスさん(右)、フェニホ
フさん(下)、ブリファさん(左)

世界の地雷の除去を訴え、英国の3人の青年が徒歩で「日本百名山」をめぐる約65
09キロのチャリティー登山を続けている。「一つの山に登ったら〇〇ポンド」――
そうした賞金契約を英国の企業や個人と結んで来日した。日本では、旅の途中で出
会った人々に「地雷撲滅」を訴え、除去費用を集める。

チャリティー登山に挑戦しているのは、英国在住のトム・フェニホフさん(26)、
ポール・ブリファさん(23)、ベン・デービスさん(22)。

今年2月に九州・屋久島の宮之浦岳を出発。山陰、四国、関西、東海、信州とキャン
プをしながら徒歩で北上。年内に100番目の北海道・利尻岳まで制覇する予定だ。

発案したのは、12歳まで北海道で育った山好きのフェニホフさんだった。2年前、
外国語の講師として再来日した時、作家の深田久弥氏が選んだ「日本百名山」を知っ
た。その後、専門の海洋研究のためカンボジアにいって、地雷の問題を目の当たりに
した。

「地雷がいたるところにあり山に登れないカンボジアの人々を見て、山登りを楽しめ
るということがどんなに幸せなことか実感した」とフェニホフさんはいう。

百名山登りを地雷除去のチャリティーにすることは友人のブリファさんに持ちかけ
た。その友人だったデービスさんも賛同し、大学の単位を3カ月分前倒しで取って参
加。3人で英国の知人らに呼びかけ「一つ山登ったら○○ポンド」という契約を2万
ポンド分(約360万円)取り付けて来日した。

山で出会った人にはチラシを渡し、「この旅行中にも地雷で1万8000人余りの
人々が死んだり傷ついたりしている。ぼくたちにできる何かをしなければ」と訴え
る。

3人の登山日記や映像は、インターネットのホームページ(http://www.
japanesemountaintrek.org.uk)で公開し、画面上でも
募金を呼びかけている。「東京や大阪という大都市ばかりが日本と思われているの
で、英国の人からは、こんなにいい景色の山がたくさんあることに驚いたというメー
ルが届く」とブリファさん。デービスさんも「ぼくたちのことを見て、日本の人にも
地雷の問題をもっと身近に感じてもらえれば」と話している。日本で集まった募金
は、「難民を助ける会」を通じて地雷除去に当てられる。 (9月11日 朝日新聞 朝
刊)

ACHP編集部

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