立山の自然守ろう 観光地化危ぐの声

21世紀の山岳自然公園のあり方を考える「第5回日本自然保護会議」(立山連峰の
自然を守る会主催)が8日、始まった。この日は室堂周辺の現地視察を行い、山岳地
から観光地へと変ぼうを遂げた立山の将来を危ぐする声が上がった。

現地視察には全国の自然保護団体や環境省、県の自然保護担当者など29人が参加。
室堂から天狗平、弥陀ケ原を徒歩で回り、植生復元の方法や、土砂の崩壊状況などを
細かく観察した。

室堂では、登山道の現状を重点的に視察。石とコンクリートでできた登山道を見て
「ライチョウの生息域を分断しているのではないか」などの指摘があった。

尾瀬の保護、研究に取り組む内海廣重奥利根自然センター所長は「尾瀬も立山も観光
客が増えすぎた現状は同じ。入山規制などを考える時期が来ている」と話した。

視察に参加した石弘之東大大学院教授(環境学)は「10年ぶりの立山だが、道路や
ホテルなどサービス過剰な印象を持った。自然が損なわれては、立山の魅力もなくな
る」と述べた。

自然保護会議は9日、富山市安住町の県総合福祉会館で本格的な討議に入る。石教授
の基調講演や、河野昭一京大名誉教授の立山現地報告が予定されている。(9/9
asahi.com 富山版)

ACHP編集部

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