岩盤崩落 男子高校生3人が転落 2人重軽傷 埼玉・長瀞町

31日午後0時20分ごろ、埼玉県長瀞(ながとろ)町井戸の荒川右岸で、高さ約1
0メートルの岩盤が幅約11メートルにわたって崩落し、岩盤上にいた私立本庄第一
高校1年の男子生徒3人が転落した。同県深谷市上手計、栗田陽介君(15)が崩落
した岩の一部と下の岩盤との間に左足を挟まれ、約2時間20分後に救出されたが、
足首切断の重傷。長瀞町井戸の大野貴●=「裕」のころもに点なし=君(15)も足
に軽傷を負った。同県深谷市常盤の日原佑樹君(16)にけがはなかった。

秩父署の調べでは、崩落したのは、がけから約3・5メートルにわたって突き出した
岩盤で、長さ6メートルのブロック(重さ約300トン)。崩落した岩盤が割れて一
部(重さ約300キロ)が栗田君の足の上に乗る形になった。

3人は、岩盤上から川へ飛び込んで遊んでいた。「ズルズル」という大きな音ととも
に突然、岩盤が崩落したという。同署は、台風11号の影響などで岩盤がゆるんでい
た可能性があるとみている。

現場は、景勝地として知られる県立長瀞玉淀(たまよど)自然公園内。付近は「長瀞
の岩畳」と呼ばれる国指定の天然記念物で、崩落した岩盤は、通称「白鳥島(しらと
りじま)」と呼ばれているものの一部。

県秩父土木事務所は、2次崩落の危険性があるため、現場付近を立ち入り禁止にし
た。[毎日新聞8月31日]

ACHP編集部

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