夏山登山で相次ぐ遭難死 北アと八ケ岳で

<前穂で転倒−接触、2人滑落死>

二十二日午前十一時二十分ころ、北アルプス・前穂高岳から岳沢に向かう重太郎新道
で、六人パーティーで下山中の大阪市天王寺区松ケ鼻町、会社員川畑一夫さん(4
7)がバランスを崩して転倒した。その際、前を歩いていた同市都島区中野町、製菓
業谷戸博雄さん(81)に接触。二人とも約三十メートル滑落した。二人は民間ヘリ
コプターで南安曇郡豊科町内の病院に収容されたが、頭を強く打つなどで間もなく死
亡した。

豊科署の調べだと、現場は岳沢ヒュッテ近くのはしご場の下。六人は仕事仲間で、川
畑さんは谷戸さんの会社の従業員という。一行は、二十日に大阪を出発して上高地入
り。涸沢から奥穂高岳に登り前穂高岳、岳沢を経由して上高地へ下山し、二十三日に
大阪に戻る予定だった。

<八ケ岳では単独登山の32歳>

二十二日午前七時半ころ、八ケ岳連峰赤岳直下の文三郎尾根に男性が倒れているのを
通りがかった登山者が発見し、携帯電話で通報した。諏訪署は県警ヘリコプターで男
性を収容し、茅野市内の病院に運んだが、頭の骨を折って既に死亡していた。

同署の調べだと、男性は東京都江戸川区、会社員川端正徳さん(32)。壊れた腕時
計などから、同日午前七時十分ころ、発見場所の約八十メートル上から滑落したとみ
られる。川端さんは単独登山で同日早朝に赤岳に登頂、下山中に岩場で足を滑らせた
らしい。

<奥穂の滑落男性、遺体で収容>

北アルプス・奥穂高岳の前衛峰ジャンダルムで二十一日に滑落した大阪府寝屋川市太
秦緑が丘、会社員千原敏夫さん(50)の救出は二十二日早朝、民間ヘリコプターで
行われたが、千原さんは全身を強く打っており、既に死亡していた。

豊科署によると、千原さんは妻と登山中、長野県側に約四十メートル滑落。北アルプ
ス南部地区遭対協のメンバーが二十一日午後、地上から現場に到着したが、悪天候
だったため、天候の回復を待って収容した。(7月23日 信濃毎日新聞)

ACHP編集部

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