利尻山に携帯トイレ専用テント設置

【利尻、利尻富士】最北の日本百名山として登山者が増えている利尻山の鴛泊・沓形
両コースの避難小屋横に、携帯トイレを使うための専用簡易テントが設置された。宗
谷管内利尻町と利尻富士町は昨年から、携帯トイレの配布に力を入れており、「これ
で女性も人目を気にせずに用を足せる」と、効果を期待している。このテントは間
口、奥行きとも一・四m、高さ一・八mの一人用で、土足のまま入って野鳥観察や着
替えにも使え、道内では大雪山系で設置されている。

利尻礼文サロベツ国立公園連絡協議会(会長・横田耕一稚内市長)は昨年から「山の
トイレクリーン作戦」を始め、ポリプロピレン製の袋状で排せつ物を包んで持ち帰れ
る携帯トイレの普及に努めているが、「野天での用足しに不慣れな初心者や女性には
専用テントが必要」として、十万円でテントといす型便座二組を購入した。

会員十人がこのほど、鴛泊コース八・五合目の利尻山避難小屋と沓形コース七合目下
の見晴台避難小屋に運び上げ、小屋の横で組み立てた。

テントの近くには「お手洗い 携帯トイレ専用」の看板と「テント使用中」の札掛け
も取り付けられている。(6月22日 北海道新聞)

ACHP編集部

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