プロスキーヤーらのグループが北千島の山々を滑降

道内在住のプロスキーヤーらが五月中旬、ロシア・北千島のパラムシル島で千m級の
山に登り、スキーやスノーボードで滑降した。

滑降したのは、北米最高峰のマッキンリー山などの滑降歴を持つスキーヤー佐々木大
輔さん(24)=札幌在住=ら七人。五月十日に新潟からカムチャツカ経由で同島に渡
り、島南部のフッサ山(後鏃岳、一、七七二m)とロマノソフ山(冠岳、一、六八一
m)を滑った。

フッサ山は、海に突き出す格好でそびえる富士山型の火山で、山頂付近は四○度近い
急斜面。登頂した十六日は晴天に恵まれた。海に吸い込まれるように滑り下りたとい
う。周囲は地元島民もほとんど立ち入らない地域で、佐々木さんは「ヒグマには二度
遭遇した。手つかずの自然の豊かさを知った」と話す。

千島列島最高峰のアライト山やフッサ山など北千島の山々は、北大山スキー部とOB
の遠征隊が一九九○年に、日本人として戦後初めて登頂し、スキー滑降している。
(6月6日 北海道新聞)

ACHP編集部

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